新しいものを買うと、それだけで自然にテンションも上がってくるものだ。特にパソコンのような進化が早い製品だと、そのワクワク感も大きなものになる。気分一新して新生活をスタートさせたいという人にとって、パソコンはうってつけのアイテムだと言える。

そんな人に特に注目してほしいのが、Intelの超低電圧版CPUを搭載したCULVノートと言われるジャンルの製品だ。CULVノートは国内外のメーカーから多彩な製品が発売されているが、なかでも洗練されたデザインとコストパフォーマンスのよさで発表以来高い人気を誇っているのが、ソニーの「VAIO Yシリーズ」である。ここでは、その実力と、購入ポイントを紹介していこう。

試用機の主な仕様  [CPU] Intel Core 2 Duo SU9400(1.40GHz)  [チップセット] Mobile Intel GS45 Express  [メモリ] 4GB  [SSD] 256GB  [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,366×768ドット)  [サイズ/重量] 約W326×D226.5×H23.7~32mm/約1.78kg  [OS] 64bit版Windows 7 Home Premium  [実売価格] 約109,800円


細部までこだわりが感じられる端正なデザイン

高性能モバイルノートは価格的にハードルが高いけれど、ネットブックではスペックが物足りない。そんなユーザーに福音となっているのがCULV(Consumer Ultra Low Voltage)ノートだ。Intelの超低電圧版Core 2 DuoやCeleronを搭載しながら10万円前後の価格に抑えられており、価格対性能比が非常に高い。

もっとも、その分質感やデザイン面で妥協した製品が多いのも事実。そんな中、ソニーの「VAIO Yシリーズ」は、ボディの表面処理から電源ボタンのレイアウトに至るまで、徹底的にこだわってデザインされているのが特徴だ。

天面は、金属風の表面処理が施されており高級感がある

シルバーを基調としたボディは、素材こそプラスチックだが、金属風の表面処理が施されており高級感を感じさせる。パームレスト部は細かい凹凸が付けられており、汗ばんだ手を置いても不快感を感じないよう配慮されているのがうれしい。また、パームレスト部は全体が少し盛り上がっており、キートップと同じ高さに揃えられている。そのため、パームレストに手を置いたままキーを打っても手首に負担がかかりにくい。長時間使用するユーザーほど、そのありがたみを実感するはずだ。

パームレスト部には細かい凹凸が付けられており、汗ばんだ手でもべたつかないのがうれしい。なお、タッチパッド部には細かいパターンがあしらわれており、デザイン的なアクセントになっている

キーボードは、各キーの間隔が開いているアイソレーションキーボードを採用している。キーピッチは約19.05mm、キーストロークは約2mmと余裕があり、打鍵感もよい。パームレスト部が盛り上がっているおかげで、長時間のキー入力も快適だ

ボディ形状は、なだらかな流線型のフォルムを採用しており、本体のどの部分を持っても手に自然な感じにフィットするのが特徴。ヒンジの左右には電源ボタンと電源コネクタ部分が内蔵されており、電源ボタンは電源の状態によってLEDの色が変わる。見た目の美しさと使い勝手を両立させた、VAIOらしいデザインだ。

なだらかな流線型のフォルムを採用しており、非常に洗練された印象。シルバーとブラックをうまく組み合わせた底面のデザイン処理のせいか、カタログ値以上に薄く感じる

電源ボタンはヒンジ部と一体化されており、電源の状態によりLEDの色が変わる