CULVノートPCとして必要十分なスペック
それでは続いてUL20Aのスペック面を見ていこう。「Windows エクスペリエンス インデックス」および「CrystalMark 2004R3」を用いたベンチマークテストの結果は下記の通りで、CULVノートPCとしてバランスのとれた成績となっている。チップセット内蔵グラフィックスを採用しているためグラフィック関連の評価こそ振るわないが、CULVノートPCの使い方を考えれば全く問題のない範囲だ。
■Windows エクスペリエンス インデックス | |
プロセッサ | 3.9 |
---|---|
メモリ(RAM) | 4.7 |
グラフィックス | 3.4 |
ゲーム用グラフィックス | 3.3 |
プライマリ ハードディスク | 5.6 |
■CrystalMark 2004R3 | |
Mark | 43114 |
---|---|
ALU | 12153 |
FPU | 10543 |
MEM | 9185 |
HDD | 4951 |
GDI | 4514 |
D2D | 757 |
OGL | 1011 |
電力設定が「High Performance」状態でFFBench(Low)をループさせたバッテリ持続時間は2時間52分18秒となった。ワイヤレスLANがオンの状態で3時間近いスタミナを発揮してくれたので、ワイヤレスLANを切って電力設定を「Battery Saving」へと変えれば、更なる長時間駆動が期待できそうだ。また、アルミニウムボディーによる放熱の良さが貢献しているのか、ベンチマークテスト中にパームレストが熱を持つようなことはなく、左側面の排気口から出る熱量も特に気にならなかった。低価格な薄型ノートPCでは熱対策が不十分なモデルも目立つだけに、こうした部分への配慮は非常に好印象といえる。
このようにUL20Aは、デザインとスペックの両面において6万円を切るという実売価格を感じさせない高水準な仕上がりとなっている。さすがにソフトウェアをガシガシと多重起動すれば「ちょっと重いかな」という感覚は否めないが、そこはCULVノートPCとして割り切れる範囲。購入者に対して、きっと価格以上の満足感を与えてくれるだろう。
■試用機の主なスペック | |
製品名 | UL20A |
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型番 | UL20A-2X123BK |
CPU | Intel Celeron SU2300(1.20GHz) |
チップセット | Intel GS45 Express+Intel ICH9M-E |
メモリ | 2GB(DDR2-800) |
HDD | 320GB(SATA、5,400rpm) |
光学ドライブ | なし |
グラフィックス | Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵) |
ディスプレイ | 12.1型ワイド液晶(1,366×768ドット) |
オーディオ | 内蔵ステレオスピーカー、Realtek Semiconductor製チップ(Intel High Definition Audio準拠) |
ネットワーク | IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Blurtooth V2.1+EDR、100BASE-TX/10BASE-T |
インタフェース | カードリーダ、D-Sub×1、USB 2.0/1.1×3、LANポート、ヘッドホン出力、マイク入力 |
サイズ/重量 | 約W296×D210×H12.1~25.9mm/約1.56kg(標準バッテリー装着時) |
OS | Windows 7 Home Premium 64ビット版 |
バッテリ駆動時間 | 約7.4時間(標準バッテリ装着時) |
ソフトウェア | CyberLink Power2Go、i-フィルター 5.0(30日間対応版)、Trend Micro ウイルスバスター 2010(60日期間限定版/OEM版)、ASUS Power4Gear Hybrid、ASUS Express Gate 他 |
付属品 | ACアダプタ(本体/ケーブル)、標準バッテリー、取扱説明書 |
実売価格 | 57,800円 |