システム性能をチェック
ついで、SATA 6Gbpsをはじめインタフェースが改良されているので、そのあたりも見てみたい。ディスクリートGPUにはあまり関係ないテストなので、Radeon HD 5450を用いたスコアの掲載は省かせていただく。
まずはPCMark Vantage。スコアが微妙だが伸びており好印象だが、HDDスコアの抜き出しを見てみると、これがちょっと気になる。SSDのIntel X25-Mの転送速度が、SATA 3Gbpsの帯域でも十分足りているとしても、SATA 6GbpsのAMD 890GX+SB850の伸び悩みは少し合点がいかない。
そこでCrystalDiskMarkとHD Tuneで、転送速度を計測してみた。CrystalDiskMarkを見ると、同等ならまだしも、微妙ではあるが785Gや790GXに劣る結果である。HDD Tuneのスコアを見ると、Maximumのスコアは非常に高いが、Minimumが落ち込む。トップスピードはあるが、速度がやや安定しない傾向があるようだ。
上記のテスト結果については、原因はわからないが、製品の登場初期なので、旧世代に比べればドライバなどの作りこみ度合いが違うだろうし、SATA 6Gbps向けの高速SSDなどと組み合わせるとどうなるかもわからないので、慎重になるならば少し様子を見る必要はあるだろう。ただ、AMD 785Gでは満足できていなかった層にとっては、チップ間接続の高速化(Alink Express IIIの正体はまだ不明だが)やPCI Expressのレーン構成などは大きな魅力であり、待望の最新ハイエンド向けマザーボードの実現を歓迎したいところだ。