ルフェーブル: ここでOffice for Mac 2011の概略をまとめましょう。製品のリリース時期は当初の予定通り2010年末、第4四半期になる予定です。もう少し詳しい情報は夏頃に公開予定ですが、その一方で、我々はブログ、TwitterやFacebookでも製品情報を発信し続けていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
-- 企業向け機能の話が多い気がしますが?
ルフェーブル: 現状で話している3つの特徴の1つがOutlookであり、Outlookが企業向け要素が強いからそう思えるだけだと思います。SkyDriveなどを使ったコラボレーションは、学生や家族の間でも行われることでしょう。例えば共同論文を書くといったことも、Co-Authoringの機能を使えば、より簡単にできるはずです。
シュマッカー: これまでのOfficeでは、Mac OS X版Officeならではの機能というものが必ず用意されてきたが、この伝統もOffice 2011でも引き継がれる。ただ、今はまだ時期尚早で語れないだけです。夏になったら、もっと詳しい話ができるので、それをお待ちいただければうれしいです。
-- 現バージョンよりもパフォーマンスが上がるのでしょうか? 64bit対応などSnow Leopardならではの特徴はありますか?
シュマッカー: それらについても、現在では話すことはありません。夏以降にお話しすることになります。我々はパフォーマンス向上のニーズが高いことを理解し、専用チームも用意しています。ただ、パフォーマンス向上は、すべての機能を搭載してから行うものです。今のOffice 2011は、まだすべての機能の実装も済んでいないβ版以前の状態です。
-- iPadやiPhone/iPod touch向け製品開発の予定は?
ルフェーブル: もちろん興味はありますが、今のところ何も話すことはありません。
-- 昨年末、MacBUのブログで、ビデオチャット対応のMessengerが3月頃にリリースと紹介されたが、こちらは予定通りですか?
ルフェーブル: ビデオチャット対応のMessenger AVは、予定通り来月にリリース予定です。今は開発の最終追い込み段階にあります。
-- リボンが気に入らない人は、これまでのUIに戻すことはできるのでしょうか?
シュマッカー: これまでのツールバーに完全に戻すことはできません。ただ現在、ほとんどのMac OS Xユーザーは週に1回はWindows版Officeにも触れています。また、Microsoft Window Web Appsでもリボンを採用しています。それらと操作の互換性を実現する上でも、リボンは重要な要素なのです。
リボンの背景にある哲学や、特徴については、MacBUのインタフェース担当である、ハン・イー・ショーがMacBUのブログ、Mac Mojoに11日付けでブログ記事「Welcome to the new Office 2011 User Experience」を書いているので、ぜひそちらもお読みください。
なおリボンは、あくまで機能へのポインタであって、機能そのものではありません。Office 2011には、従来のツールバーもあるので、旧バージョンOfficeとの操作の互換性は、カスタマイズである程度吸収できるはずです。