24時間オープンのムスタファセンター

「ムスタファセンター」は、シンガポールで唯一24時間営業しているショッピングセンター。観光客の利用も多いそうだ。日用雑貨から食料品、洋服や家電製品など、ありとあらゆるものが販売されており、その中には携帯電話もある。

販売されているのは、GSMとW-CDMAの携帯電話。観光客などが購入して自国や旅先で使うことを想定しているため、SIMロックのかかっていないものが単品で売られている。手持ちのFOMAカードやSoftbank USIMカードを入れれば、ローミング先で購入した携帯電話を利用することができる。

昼のムスタファセンター

夜も人通りは耐えない

なお、店内に大きな荷物は持ち込めない。口の開いたバッグなどは入り口のクロークで、ファスナー部分をプラスチックバンドで止めてもらう必要がある。バンドは店から出るときに切ってもらえる

SIMロックフリーのiPhoneも買える

ムスタファセンターはSyed Alvid Road沿いに横長に位置しているが、携帯電話売り場は右手方向の別館に入っている。別館に入ればすぐに携帯電話売り場は見つかるだろう。

別館ともいえる携帯電話売り場の入った建物

店内は撮影禁止のため、今回は売り場のイメージをイラストで表してみた。携帯電話売り場にはショーケースがずらりと設置されており、そこに100台近くの端末が並べられている。

携帯電話売り場の一部のイメージ。ショーケース内には端末がずらり並ぶ。並べられた端末には基本的なスペックが書かれている。壁には箱が並べられており、家電感覚で携帯電話が購入できる

店員さんはインド系で、気難しそうな顔をしている人もいるが怒っているわけではない。気になることがあれば積極的にどんどん聞くとよい。「2Gか3Gか」「メモリの容量は」「カメラのスペックは」程度のことであれば答えてくれると考えておくとよい。

売られている端末は、最新のスマートフォンからエントリーモデルまで幅広い。やはりNokiaやSamsungの数ものが圧倒的に多いようだ。シンガポール保証品の「Warranty」と、無保証の「Import」の2種類の価格が設定されているものもあり、後者の「Import」ほうが安いが保証は一切利かなくなる。また、SIMロックフリーのiPhone 3GSも販売されている。価格は7~8万円と海外の相場レベル(ただしImport品なので無保証)。海外iPhoneをシンガポールで買うのも面白いだろう。

契約不要、単体で購入できる

購入したい端末が決まったら、店員さんを呼んで購入の意思を伝えよう。すると控えの紙に金額を書いてくれるので、それをレジへ持っていけば購入できる。レジで支払いが済んだら、その紙を再びカウンターへ持っていけば端末と交換してくれる。日本のように契約込みでの販売ではなく「単体販売」であるため、家電を買う感覚で購入可能だ。また支払いはクレジットカードも利用できるが、2%から3%の手数料がかかる。

なお、端末を受け取るときには一通りの動作チェックをするとよい。特に無保証品を買った場合は、後で初期不良が見つかっても交換には応じてくれないので、傷やカメラの動作などは一通り確認しよう。実際にSIMカードを入れて通話テストも行っておきたい。

ムスタファセンターで携帯電話を買うにはちょっとした慣れが必要だ。しかし、買わなくともショーケースを眺めるだけでも面白いかもしれない。また、携帯電話以外にもいろいろなものが売っているので、夜中に空き時間ができたら足を運んでみるのもよいだろう。