ケースは背面の手回しねじを1本はずすだけで開くことができる。部品入れ替えを行わなくとも、掃除などのメンテナンスを簡単にできるのは好印象だ。内部レイアウトは、マザーボードを一般的な設置方法と逆さまになる「逆倒立」タイプ。Pavilionシリーズでは以前から採用されてきたスタイルで、排気効率を向上させるための手法となっている。内部空間には余裕があり、手を入れての作業もしやすい。購入後にパーツの入れ替えをしながら長く愛用することもできそうだ。
また、従来のPavilionシリーズでは内蔵されていた「HPパーソナル・メディア・ドライブ」が、完全に外付けのドライブとなったことも内部の広さに影響している。現在内蔵HDDが格納されている3.5インチベイの手前側に差込まれていたわけで、内部はかなりスッキリした。外付けの「HPパーソナル・メディア・ドライブ」、取り外しできる内蔵HDD「HPポケット・メディア・ドライブ」と、住み分けが明確化されたのも分かりやすい。
標準付属のキーボードとマウスはワイヤードだが、オプションでワイヤレスに変更することも可能だ。キーレイアウト等はごく一般的なものだが、機能キーがないためスッキリしている。キーボードにはシリコンのソフトカバーが標準で付属する。
従来のPavilionシリーズで「HPパーソナル・メディア・ドライブ」が内蔵されていた部分。スッキリしたことでメンテナンス性や冷却効率が向上した |
静音性を考慮したファンレス仕様のCPUクーラーと、DDR3メモリを最大24GBまで搭載できるトリプルチャネル対応のメモリスロット |
さすがのグラフィックス性能でゲームユーザーも満足
ベンチマーク結果は以下表の通り。優秀さがわかりやすいのは「Windowsエクスペリエンスインデックス」の結果だ。HDDを10,000回転のものにすれば、さらに成績は良くなるだろう。
全体を見ると、特にグラフィックス性能が非常に優秀な結果となった。3DMARK06の稼働画面を見ていると、この部分はこんな繊細な表現もされていたんだな、と気づかされるような状態だ。カスタマイズの基本となるベースモデルには『HP Pavilion Desktop PC HPE-190jp/CT 「タワー オブ アイオン」推奨認定モデル』も存在するが、3Dゲームを楽しみたいユーザーにも全く問題のない性能だといえるだろう。
カスタマイズの幅が非常に広いだけに、あくまでも試用機の組み合わせでの参考成績となるが、基本性能の高さがよくわかる結果になった。
■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア | |||
評価についての詳細 | サブスコア | 基本スコア | |
---|---|---|---|
1秒あたりの計算 | 7.4 |
5.9 (一番低いサブスコア) |
|
1秒あたりのメモリ操作 | 7.5 | ||
Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス | 7.1 | ||
3D ビジネスおよびゲームグラフィックス パフォーマンス | 7.1 | ||
ディスクのデータ転送速度 | 5.9 |
■PCMARK05 | ||||
PCMark Score | CPU Score | Memory Score | Graphics Score | HDD Score |
---|---|---|---|---|
N/A | 9194 | 8847 | 14362 | N/A |
■3DMark06 | |||
3DMark | SM2.0 Score | HDR/SM3.0 Score | CPU Score |
---|---|---|---|
14879 | 6163 | 6291 | 4755 |