――ここまでのアフレコを終えての感想をお願いします
三石「回を重ねるごとに、ヒヨコたちのテンポも良くなり、弾けるような元気も出てきたなっていう印象があります。原作の絵本は、コケッコーさんをメインにお話が進んでいるのですが、アニメではヒヨコたちもたくさん活躍しています。本当にママも子どもも一緒になって、安心して見られるアニメだと、最近つくづく思っています」
亀岡「ヒヨコたちやコケッコーさんもそうなのですが、回を重ねるごとに、街の人たちも面白くてなってきていて、これからもドンドンと新しいキャラが出てくるのですが、本当にアドリブ満載で、とても楽しいです。ぜひ皆さん、最後までお付き合いをよろしくお願いします」
川島「本当に見ていてほんわかする面白いアニメです。初めてのレギュラーをいただいた作品なので、いろいろなことを勉強させてもらっていて、すごく楽しいです」
清水「アフレコでは毎回、三石さんのアドリブがすごく勉強になりますし、回を重ねるごとにみんなの結束力も強くなってきています。ピーヤとピークで声を合わせてセリフを言うシーンがあるのですが、時間などで合わせるのではなく、だんだんとお互いの呼吸だけで合わせられるようになっていくのもすごく楽しいです。あと、歌もたくさんあるのですが、それがすごく楽しく、明るい歌で、子どもたちも一度聴けば簡単に口ずさめると思いますし、私たちもよく口ずさんでいます(笑)。私には、7歳になる姪っ子がいるのですが、毎週毎週楽しみにしていて、毎日でも見たいといってくれる作品になっておりますので、全国の、そして世界中の子どもたちに見てもらいたいなと思っています」
たなか「清水さんがおっしゃったように、本当に世界中の子どもたちに見てほしいなって私も思っています。原作の絵本は、質感がすごく素敵な作品なのですが、その質感がそのままアニメになっている感じなので、絵本のファンの人もアニメのファンになってほしいし、アニメで初めて観た人も、絵本を好きになってほしいなって思えるような、本当に素敵なアニメなので、たくさんの人に観ていただきたいです」
山口「はじめのころは、『家族っていいな』って思っているだけだったのですが、回を重ねていくうちに、『大家族っていいな』って思い始め、『子どもをいっぱい産みたい』って思ったので、少子化のこの世の中にはとてもいいアニメなのではないかと、最近思い始めたところです(笑)」
――役作りで気をつけているところはありますか?
三石「とにかく明るく元気に、それからおっちょこちょいなところもあるので、楽しんで、かわいらしく頑張っているママ像になればいいなと思ってやっています。私は"苦"なんですけど、コケッコーさんは家事が"苦"ではなく、子どものために何でもやるんですよ。『あれがいいかしら、これがいいかしら』と、あの手この手で、家族のためにエネルギーを注いでいるところには、逆に私がエネルギーをもらっている感じなので、見ている人もきっとプラスエネルギーをいっぱいもらえるような役になっていると思います」
亀岡「ピーヒとピームをやっているのですが、観ている小さい子どもたちが、『あ、これ僕もやる』って思えるぐらいの子どもっぽさを出せればいいなと思っています。特にピームは、元気な子なので、お母さんをちょっと困らせるぐらいの元気を出そうと自分では頑張っています。ぜひこれからコケッコーさんを困らせていきたいと思います(笑)」
川島「ピーナは本当に男の子に負けないぞっていう勢いのある元気いっぱいの女の子で、わがままというわけではなく、誰にも負けない、男の子よりも強い、ちょっとお転婆な女の子という感じで頑張って演じています。ピーフはどちらかというとほのぼのとした男の子だと思うので、そのあたりでピーナとのちがいが出せるように頑張ってやっています」
清水「私は、ピーミとピーヤとミミー先生、そしてゾウの助手さんという四役に挑戦させていただいているのですが、ピーミちゃんはキラキラしたキレイなものやお花が大好きな、とても女の子らしい子で、絵本をいつも携えていて、暇があればお絵かきをしているような、本当に純粋なかわいらしい5、6歳の女の子という設定になっているので、純粋な女の子の部分を自然体で出せるように気をつけて演じています。ピーヤの場合は、明るく元気でという部分を気をつけていますね。ミミー先生というのは、ヒヨコたちが通う、保育園のような"なかよし教室"の先生なのですが、私自身は保育園の先生という立場になったことがないので、近所の保育園にお邪魔して、子どもたちの姿や先生がどんな口調で子どもたちに話しかけているのかを見学させていただきました。お母さんとはちがう身近な大人として、温かく、でも先生らしいところもちゃんと出せるように頑張っています、ゾウの助手さんに関しては、今まで自分がやったことがないようなキャラクターに挑戦させていただいているのですが、大人も子どもも、みんなが物マネをしてくれるようなキャラクターになったらいいなと思いながら、一所懸命に演じさせていただいております」
たなか「ヒヨコたちは10つ子ということになっているのですが、その中でも私のやっているピークは、ピーヤとほぼ双子みたいな感じのシンクロ率があるので、最初の頃はどれだけ一緒に共感しつつやれるかというところに力を入れていたのですが、回を重ねるごとに、それぞれのキャラクターが引き立ってきたので、今では、似ているんだけど違う部分を研究しながら演じています。ピーヨも最初の頃と比べるとだいぶ掘り下がっている部分もあるので、ほかの二人の女の子とはちがう魅力をもっともっと出していけるように努力しています」
山口「ピートは、10つ子の中でも一番末っ子で、甘えん坊という設定なのですが、私も実生活では末っ子なので、どちらかというとピートのほうが若干やりやすかったりします。逆にピーツのやんちゃな面は、あまり自分にはない部分だったので、近所の銭湯に行って、小さい子どもをずっと観察して研究をしました(笑)」