オンキヨーは、業界初の地デジTVチューナー搭載Netbookをはじめ、ノートPCで4シリーズ、デスクトップPCで2シリーズの2010年春モデル新製品を発表した。

オンキヨー 常務取締役PCカンパニー社長兼開発センター長 菅正雄氏

オンキヨーの常務取締役PCカンパニー社長兼開発センター長の菅正雄氏は、「2010年春モデルにおいては、TV視聴をキーポイントとした。2011年7月のアナログ停波に向けて地デジTVが盛り上がることが想定されており、デスクトップからCULV、Netbookまで、すべての製品に地デジTVチューナーを搭載することで、PCの領域から地デジの需要に対応していく。TVチューナーを搭載したPCであれば、オンキヨーのPCというイメージを作りたい」などとした。

同社では、今回の新製品投入にあわせて、地上デジTVチューナー、FM/AMラジオチューナーのほか、統合視聴再生ソフトを自社開発。地デジTVチューナーでは、昨年11月から運用を開始しているminiB-CASカードにいち早く対応することで小型化を実現。Netbookでも手軽に地上デジタル放送の視聴が可能になったという。

自社開発の地上デジTVチューナーは、miniB-CASカードにいち早く対応することで小型化を実現

またFM/AMラジオチューナーの開発では、ピュアオーディオやサウンドカードで培ってきた様々なノイズの影響を受けにくくする、同社独自の設計ノウハウを投入することで、ピュアなラジオ音声受信および再生を実現したという。

FM/AMラジオチューナーも自社開発。独自設計ノウハウを投入し、ピュアなラジオ音声受信および再生を実現した

15.6型ノート「R5」シリーズ

15.6型ノート「R5」シリーズ

「R5」シリーズは、16:9の15.6型ワイド輝き液晶を搭載したA4ノートPCで、CPUにはIntel Core i5-430MおよびIntel Core i7-620Mを採用。動作状況に応じてパフォーマンスを高速化することが可能なIntel Turbo Boost Technologyに対応した。miniB-CASカードに対応した独自開発の小型地デジTVチューナーを搭載。地上デジタル放送を「観る」「録る」「保存する」といった使い方が可能になる。

オンキヨーのオリジナルアプリケーションである「PureSpace」(ピュアスペース)を使用することで、簡単な操作で、録りためたお気に入りの番組をDVDメディアに保存できる。また、Windows 7 Home Premiumをプリインストールしているが、これを64bit版へ変更できるセレクタブルOSを採用している。筐体は、パールブラックで統一したデザインとし、A4ノートながらも最厚部で約28mmというスリム化を実現した。価格はオープンプライズ。店頭予想価格は、Core i5-430Mを搭載した「R511A5」が99,800円と100,000円を切る戦略的なものとなっている。

「地デジTVチューナーとCore i5を搭載したA4ノートPCは、他社では170,000円以上。当社ならではの固定費の低さを生かすことで魅力的な価格設定を実現した。地デジが見られるPCの購入を促進することができる価格設定とした」(菅常務取締役)と語る。

なお、R5シリーズは、鳥取県倉吉市の同社工場での品質検査を経て出荷する「MADE IN JAPAN 倉吉発」モデルとして発売する。