5インチ液晶搭載のAndroid機も披露

同じくCESに合わせてDellは、中国や南米の携帯電話事業者向けに提供が決定していたAndroid搭載スマートフォン「Mini 3」を、米国内ではAT&Tに独占提供することを発表した。

今回のCESではHPがQualcommと連携してSnapdragon搭載のAndroidノートを開発中であることを明らかにしたほか、Lenovoが中国市場向けのAndroidスマートフォンを発表、Acerも既発表のスマートフォンを実機展示するなど、PCメーカーのAndroid進出が大きな流れになっている。

さらにDellが話題として用意したのは、5インチという大型のディスプレイを搭載したAndroid搭載端末の試作機。「Dell Tablet/Slate Concept」と呼ばれたこのプロトタイプについては画面サイズとOS以外一切の仕様が明らかにされていないが、3インチクラスのスマートフォンでは実現できない「フル解像度」でのWebブラウジングやゲームなどを楽しむためのデバイスだという。

Android端末のコンセプトモデルを披露するGlobal Consumer Sales & Marketing担当Vice PresidentのMichael Tatelman氏。ほんのチラっとしか見せてくれなかったが、オートデモではなく実際にアプリの動作が確認できた

利用場面の紹介として上映されたイメージビデオには、ウィジェット画面からソーシャルコミュニケーション系のアプリにアクセスする様子や、複数台のデバイスを向き合わせて対戦ゲームをするシーンなどが含まれていた。

画面隅のトレイからウィジェットを引き出し、その中からチャットウィンドウのようなものを選択し、ソフトウェアキーホードを使ってメッセージを作成する様子

複数台を並べてカードゲーム。指ではじいたカードが隣のデバイスの画面に向かって滑っていったが、これを実現するにはデバイスが互いの位置関係を正確に検出する必要がある。このようなアプリが本当に実装可能なのだろうか

今回披露したのはあくまでコンセプトモデルとしており、同社では商品化の時期や価格についてもコメントを避けている。また、ユーザーにとっての使いやすさを見極めるため、5インチ以外の画面サイズでも試作を行っているという。