――さて、今回のベストアルバムのタイトルになっています「アイレンジャー」は野中さんのアイデアですか?
「タイトルはスタッフさんたちみんなと話し合って決めました。ベストアルバムというと、どうしても今までの総括的なイメージになると思うのですが、真面目にまとめるよりも、楽しくやれたらいいよねっていうところから話が始まったんですよ。それで、これまでのCDは、ビジュアル的にもかわいらしいイメージだったり、ふんわりしていたり、キュートだったり、ストレートなものが多かったので、今回は変化球を投げてみようと。だったら"戦隊モノ"とか面白いんじゃない? って話が出てきて、それならやっぱり『アイレンジャー』でしょうということで、タイトルに決定しました」
――「アイレンジャー」のメンバーだけでなく、悪役も野中さんが扮してますよね
「悪役までやってます。実は今回、それぞれのキャラクターの性格までちゃんと決めてあるんですよ。そして、私のテーマカラーが"緑"なので、ミドアイレンジャーがリーダーになってます(笑)」
――2月からスタートするライブツアーのタイトルも「AIPON BEST BOUT 2010」になっていますが、そのあたりも「アイレンジャー」とかけている感じですか?
「そうですね。ライブツアーも"闘い"をテーマにしています」
――今回は何と闘いますか?
「何と闘いましょう……。やっぱり自分との闘いですね。今まで2回ライブをやらせてもらっているのですが、やはり皆さん3度目も期待されると思うので、そのプレッシャーをはねのけて、いい試合ができればいいですね」
――いい試合ということで、ライブツアーへの意気込みなどをお聞かせください
「ライブツアーでは新しい挑戦もするので、まずはそれを頑張りたいですね。あと、2010年は寅年なので、『ガオー』という気持ちでいきます(笑)。これは『我王』と書いて"ガオー"なんですけど、『我、王なり』という気持ちで、強気でライブツアーを周れたらいいなと思っています」
――声優としても数々の作品に出演し、アーティストとしてもシングルとアルバムをリリースされた2009年ですが、振り返ってみると、2009年は野中さんにとってはどういった年でしたか?
「2009年は、だんだん大人の階段を上がっているということを実感した一年でした。4月にアルバムも出させていただきましたし、いろいろな作品でファンの方にお会いする機会も多かったんですよ。台湾でのイベントにも参加させていただいて、海外のファンの方ともお会いできましたし、皆さんと接する機会が多くて本当に楽しかったですね」
――台湾のファンの方はいかがでしたか?
「すごかったですね。アニメは日本の文化なんだっていうことをあらためて実感しました。皆さんアニメで日本語を勉強なさっているんですよね。私は日本語しかできないので、ちょっと恥ずかしいなって思いました(笑)」