Web機能にすばやくアクセス「Mini 210」

Mini 210は、Mini 5102よりも手頃な価格帯のネットブック製品だ。CPUはIntel Atom N450。メモリーは1GB。ディスプレイは10.1型LEDバックライトで、WSVGAとHDの選択が可能。キーボードはフルサイズ比92%だ。もっとも軽量な構成では、重量が2.69ポンド(約1.22キロ)になる。

HP Mini 210

QuickWeb画面

SplashTopの技術を用いた「QuickWeb」というLinuxベースのプログラムが組み込まれており、Windowsを起動せずに素早くWeb機能を利用できる。ほかにも、クラウドに同期したドキュメント、写真、音楽などにアクセスできる「CloudDrive」、インターネット経由で他のPCからのマルチメディアコンテンツのストリーミングを可能にする「MediaStream」などのソフトウエアが付属する。

Mini 210は簡単にメモリやHDDにアクセスできる。バッテリ室の奥にあるボタンを押した上で、バックパネルを固定している数カ所のツメを外すだけだ。バックパネルがねじ止めされていないので、10秒とかからない。

バックパネルを外すには、まずバッテリを取り出してオレンジ色のボタンを押す

あとはバックパネルのツメを外すだけ……

Mini 210の背面からの内部

Mini 210は米国では7日から発売されており、価格は299ドルからだ。

TouchSmart技術が新世代に

TouchSmart tm2は、新世代のTouchSmartソフトウエアを搭載したコンバーチブル型のノートPCだ。ディスプレイに軽く触れた動きも敏感に捉え、複雑なマルチタッチ・ジェスチャーに正確に反応し、デジタルペンではより手書きに近い感覚を実現するという。HPのスタッフの説明によると、Windows 7のタッチ機能は同社のTouchSmart技術がベースになっている。最新世代のTouchSmartソフトウエアは、Windows 7への機能追加ではなく、より進化したタッチ機能をユーザーに提供するものになる。

タッチ機能に対応するソフトウエアとして、3Dインターフェイスで写真やドキュメントを管理・共有できる「BumpTop」、インタラクティブな3Dスクリーンセーバ「DigiFish Dolphin」、「Corel Paint it! Touch」などが付属する。

プロセッサは低電圧版Intel Core2 Duoで、6セルバッテリで最長9時間の駆動が可能。グラフィックスをATI Mobility Radeon HDにするオプションも用意される。米国では1月中旬リリース予定で、価格は949ドルから。

アルミニウムケースに"Riptide"のエングレービング。キーボード、デジタルペン、タッチの3つの入力メソッドを利用できる

タッチ操作でメディアファイルを共有できるBumpTop

ネットブックやノートPCの拡充に努めるHPだが、タッチ機能強化はネットデバイスやタブレットなどの可能性を見通した取り組みとも言える。ブースでは、SnapdragonとAndroid OSを組み合わせたネットデバイスの開発プロタイプを使ってタッチ操作による軽快なネット利用のデモを披露していた。

Android OSで動作するSnapdragonデバイスの開発プロトタイプ。タッチ操作向けに設計された環境ならば、小さな画面ではマウスよりもタッチ操作の方が快適な利用体験を味わえるという