今年のCESでは、手軽にWebを利用できるタブレットに注目が集まっている。だが米Hewlett-Packard(HP)はタブレットに対して慎重だ。その可能性を認めながらも、すぐに一般ユーザーがタブレットを受け入れるとは考えていない。まずはノートPCや、ここ数年でコンシューマに浸透したネットブックにタブレットのメリットを取り入れることで、今後タブレット市場も広がりやすくなると考えている。
同社はCES 2010開幕前日に開催されたPepcom主催のDigital Experienceで、「Mini 5102」「Mini 210」「TouchSmart tm2」などのノートPC新製品を説明した。
HP初のタッチ機能搭載ネットブック
Mini 5102は学生やビジネスマンをターゲットに、実用性を追求した高機能ネットブックだ。酸化被膜アルミニウムを採用した本体ケースは軽量で剛性に優れ、一般的なネットブックとは一線を画す上質感を醸し出している。プロセッサはIntel Atom N450。同モデルは、同社初のタッチ機能を標準装備したネットブックであり、マルチタッチ、タップやスワイプによるアプリケーション操作をサポートする。また顔認識によるセキュリティ機能を備えており、Webカム(200万画素)に顔を向けるだけで、すばやくWindowsやパスワード保護されたWebページにログインできる。
キーボードはフルサイズ比95%。10.1型LEDディスプレイはWSVGA(1024 x 600)またはHD(1,366 x 768)を選択できる。標準構成では軽量な4セルバッテリが付属し、6セルバッテリを選択した場合はバッテリ駆動時間が最長10時間になる。価格は399ドルからとなっている。
なおMini 5102には、Adobe Digital School Collectionなどの学習向けソフトが付属するStudent Editionも用意される。子供がMini 5102をぶら下げて持ち歩けるようにするハンドル、衝撃からMini 5102を護る子供用バックパックなど、Student Edition用のオプションも充実している。