それでは、早速ベンチマークテストで実効性能を見てみたい。今回用いたベンチマークソフトはCrystal Dew Worldの「CrystalDiskMark 2.2.0」と、ATTO Technologyの「ATTO Disk Benchmark v2.41」。比較用には「Intel X25-M G2」(80GB)を用意した。テスト環境は以下の表の通りだ。
SSD | Intel X25-V | Intel X25-M G2 |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-750 | |
メモリ | GEIL DDR3-1333 2GB×2 CL7-7-7-24 | |
M/B | MSI P55-GD65 | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTS 250 512MB | |
OS | Windows 7 Ultimate 64bit |
CrystalDiskMark 2.2.0
CrystalDiskMarkは100MBと1000MBの2パターンでそれぞれ計測している。結果は、リードは全般的に検討しているのだが、ライト性能では大きく水をあけられてしまっている。Intel X25-Vはメモリチップ数が減らされているので、メモリのチャンネル数も減っているものと考えると、そのあたりが要因として想定できるだろうか。
ATTO Disk Benchmark v2.41
ATTO Disk Benchmark v2.34の結果もCrystalDiskMarkと同様、全般的にリードは検討し、ライトで大きく負けるというものになった。ちなみに今回のテストでは、両モデルとも各サイズでのスコアが割りと安定していた。と言うのも、以前のこちらのテストでは転送速度のバラつきが少々目立っていたからだ。その当時に利用したファームウェアは「2CV102G2」で、今回は(不具合があるとして公開停止騒動などもあったが)新しめの「2CV102HA」を利用している。結構な違いであり、今なら修正版の「2CV102HD」も公開されている。やはりアップデートはしておいた方が良さそうである。
X25-Vの価格メリットは捨てがたい
さて、Intel X25-Vの評価だが、意外に悪く無いのではと思う。CrystalDiskMarkのグラフをよく見てみると、OSの速度に大きな影響があると言われる4Kランダムのスコアは、勝てないまでも僅差となっている。もちろん、特にライト性能の遅さなどは気にならないと言ったら嘘だが、性能差の分に相当するくらい、価格差も大きい。
X25-Mの方もだいぶ実売が下がってきており、80GBモデルは24,000円前後で入手が可能だが、X25-Vとの価格差はそれでも1TB HDD一台分程度はある。そもそも容量が40GBしか無いわけだし、OSの起動ドライブ専用として割り切って使うのであれば、Intel純正の安心感もあるわけで、それなりに良い選択肢に見える。