コンセプトを一新して設計されたHYBRID W-ZERO3
続いてウィルコムの通信企画室課長補佐の押田優希氏が、HYBRID W-ZERO3の紹介と専用料金プランについて解説。HYBRID W-ZERO3のポイントとして「10キーの搭載」「3G/PHS/Wi-Fi/Bluetooth/GSMのネットワーク通信に対応」「Windows Mobile 6.5を搭載したスマートフォン」の3つを挙げ、それぞれについて解説した。
HYBRID W-ZERO3のターゲット層についても説明があった。既存のウィルコムユーザー、他社スマートフォンユーザーに加え、新規ユーザーとして、「ビジネス利用を想定した男性若年社会人のスマートフォンビギナーユーザー」を設定したとのことだ。
歴代W-ZERO3シリーズの進化を紹介。HYBRID W-ZERO3はケータイライクな操作性が特徴で、コンセプトも「新しいスタイル×新時代のパフォーマンス」と一新された |
3つのポイントを挙げそれぞれを解説 |
「ビジネス利用を想定した男性若年社会人のスマートフォンビギナーユーザー」を想定した仮想ターゲットモデルの「山下優作」。「頼まれ事は断れない」や、「デキる男」になって注目されたいなど細かな人物象が設定されている |
スライドタイプの10キー搭載、新たなUIの開発、モーションセンサー搭載で使いやすさの向上を図った |
W-ZERO3シリーズとしては初めて、ハードウェアにQWERTYキーボードが搭載されておらず、10キーのみの搭載となる。スライドタイプ、10キー搭載、縦型UIを採用したのは、これまでのケータイユーザーをターゲットとしてスマートフォン市場の拡大を狙うためだという |
3G、PHSに加え、GSMやWi-Fiなどさまざまな通信が可能となり、データ通信における速度向上や海外利用にも対応できる端末となった |
押田氏によるとQWERTYキーボードの非搭載については社内でも随分議論されたという。根強いユーザーのニーズや利用価値があることは理解したうえで、今回はあえて、一般的なケータイらしい使い方を追及したのだという。QWERTYキーボードを非搭載としただけでなく、今後持ってみたいケータイとして人気の高いスライドタイプを採用したほか、縦型デザイン向けのUIを開発するなど、これまでスマートフォンを利用したことのないユーザーを強く意識した端末設計となっているとのことだ。
なお、物理的なキーとしてのQWERTYキーボードは搭載されていないが、文字入力の際は画面上にQWERTY配列のキーパッドが表示されタッチパネルで操作を行うことは可能だ。
加えて、「手振れ補正機能やオートフォーカス機能に対応した500万画素カメラの搭載」「3G通信でアクセス可能なコンテンツの充実」ケータイユーザーを意識した仕様やサービスを提供し、スマートフォン市場の拡大を狙っていくとしている。
最後にマイクロソフト モバイルコミュニケーション本部 本部長 越川慎司氏が登壇し、「Windows Marketplace」「My Phone」「Windows phone」について解説。HYBRID W-ZERO3がウィルコムやシャープと連携して開発された、日本向けの"和製端末"であることをアピールした。
なお、今回の内覧会の様子は主催者のWindowsフォンFANが動画共有サービス「Ustream」を利用しライブ配信を行っており、保存された動画は該当ページから閲覧することができる。
(2106bpm/K-MAX)