世界中でもっとも知られている小鳥を描いた男

サイモン・オクスリー
英国出身。イングランド、バーレーンなどでデザイナーとして活躍。1999年より日本に活動拠点を移す。広告代理店、デザイン会社勤務を経て、現在は福岡に制作スタジオを構えてフリーランスとして活動中。2004年よりiStockphotoのメンバーとなり、現在は、トップ出品者の一人として君臨している。シャープ、マツダ、KDDI、京セラ、川崎重工業、ヤマハ、ニコンなど様々な企業で、作品が購入され利用されている。twitterの小鳥のイラストは彼の創作。
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クリエイター サイモン・オクスリー。彼は、あのtwitterの小鳥のイラストの創作者として有名なデザイナーだ。世界的に有名なあの小鳥のイラストは、様々なクリエイターが自身のアウトプットを出品し販売するiStockphoto上でロイヤリティフリーの商品としてダウンロード販売されたサイモンの代表的な作品だ。iStockphotoに自身の写真やイラストを出品するサイモンが、これからの新しいクリエイターの在り方について語りつくす。

――サイモンさんはtwitterの小鳥のイラストをデザインされたとのことなんですが、ここまであのイラストが世界中に広まって、クリエイターとして、どのような気分ですか?

サイモン・オクスリー(以下、サイモン)「twitterの小鳥の前に、コカコーラの120周年記念のポスターのイラストなど、大きな仕事をいくつかさせていただいていたので、twitterによって特別な変化を感じたということはないですね」

――サイモンさんのような著名でキャリアもあるクリエイターが、iStockphotoのようなシステムを活用している意味や意義は何なのでしょうか? 正直、ロイヤリティフリーで自作をオンライン販売するというシステムを利用する必然性があまり感じられないのですが。

サイモン「仕事の必然というよりも、オンラインのコミュニティが魅力的でiStockphotoを始めたという感じですね。元々は写真でスタートしたのですが、イラストをアップロードしてみたら好評で、色々な方にコメントを頂いて、それが新しい仕事に繋がったんです。元々は仕事のためではなく、色々な人にコメントをもらい、情報収集し、作品の感想や意見を聞いて自分のクリエイティブに役立てるためでした」

――その部分に関して、もう少し具体的に教えてください。

サイモン「例えば、作品にコメントをもらうということは、自分の作風にもバリエーションをもたらします。そういう部分も含めて、作品を観てもらいコメントを頂くことは大切です。出品したイラストが単に売れて収入になるというだけでなく、『この画風で別の作品を』という形の依頼も来ることがあります。そうして、様々な作品を作っていく。iStockphotoに出品するという事は、自分で自分をマーケティングしていくような感じもあります」

サイモンの描いたtwitterの小鳥(初代)