KONAMIの人気アーケードゲーム『beatmania II DX』でヒットを連発するなど、いわゆるビーマニ楽曲でおなじみの星野奏子が、4月リリースの「Prism」に続き、早くも第二弾となる「Starry~the way to the SIRIUS~」を2009年12月23日にリリースする。価格は2,100円。
本作には、10月より稼動開始となった『beatmania II DX17 SIRIUS』からの楽曲3曲に加え、星野自らが作詞し、ビーマニファンに絶大な人気を誇るDJ YOSHITAKA氏が作曲を手掛けたビーマニのキャラクターソング「たからもの」のセルフカバーを収録するなど、ビーマニファンはもちろん、幅広い層が楽しめるミニアルバムとなっている。そこで今回は、2ndアルバムのリリースに先駆けて、星野奏子自らが語った「Starry~the way to the SIRIUS~」の聴きどころを中心に、彼女自身の魅力に迫ってみた。
星野奏子が語る「Starry the way to the SIRIUS」
――まず、2ndアルバム「Starry~the way to the SIRIUS~」のリリースが決まったときの率直な感想をお願いします
「今年2009年になって、4月にデビューアルバムを出させていただいたのですが、半年も経たないうちに2枚目のリリースが決定したときは、素直に超うれしかったですね。『本当にいいのかな?』って思うぐらい、夢のようでした」
――今回の収録曲について簡単に説明していただけますか?
「1曲目の『未来のプリズム』、3曲目の『DROP』、4曲目の『beatchic☆仮面~永遠∞ヴァージョン~』の3曲が、『beatmania II DX17 SIRIUS』からの楽曲になっています。5曲目の『たからもの』は、作詞は私が担当しているのですが、歌はもともと、中原麻衣さんと佐藤利奈さんに歌っていただいた曲なんですよ」
――「たからもの」の作詞はいかがでしたか?
「今回の作詞にはテーマが与えられていて、ビーマニのキャラクターの中から、エリカとセリカにあわせて書いてくださいという指定があったんですよ。そのテーマにあわせて書くというのも大変だったのですが、それ以上に、自分ではなく、人様に歌っていただくための詞というところで苦労しました。表現や言葉遣いなどにかなり注意して書いてみたのですが、けっこうダメ出しをいただきました(笑)」
――どのようなダメ出しだったのですか?
「『もうちょっとストレートで簡単な表現にしてくれ』ということを言われて……。作っているときはとても楽しかったのですが、『やったー! できましたー!』『ダメです』『やったー! できましたー!』『ダメです』みたいな繰り返しが5、6回くらい(笑)。最終的な形になるまでは、本当に大変でしたね」
――最終的にできあがったものをあらためて見直すといかがでしたか?
「自分が考えている以上に、もっと素直に書けばいいんだって思いました。最初は、言い回しを複雑にしようとして、難しく考えていたところがあったんですよ。でもそういったテクニックではなく、ストレートに、思っていることを詞にすればよかったんだと思いました。うれしいことに、周りの方々からも褒めていただきましたし、自分としてもとても良いものができあがったと思っています」
――自分の書いた詞をほかの人が歌っているのを聴いたときはいかがでしたか?
「何か自分の孫を見ているかのような感じでしたね。見たこともないのに(笑)。自分の子どもさえいないのに、本当に何か孫を見ているような気持ちでした。聴いているときは、もう目尻がずっと下がりぱなしでしたね」
――その曲を今度は自分で歌うことになったときの感想は?
「いずれライブなどで歌えたらうれしいなと思っていた程度だったので、まさか作品にできるとはって感じでした。やはり自分で歌う以上、自分にしかできないことをやってやろうと思い、レコーディングのときにも、いろいろな意見を出させていただきました。クラップを入れたり、いろいろな声のパターンをたくさん入れてみたりするなど、表現の面ではさまざまな工夫をしています」
――「たからもの」を含めて、自分で書いた詞を歌うときと人から提供された詞を歌う場合で、何かちがいはありますか?
「思い入れが強くなるのはやはり自分で書いた詞なのですが、人様からいただいた詞は、歌っていて安心感があるんですよ。人の詞だと、『絶対にこれしかないんだ』って気持ちで歌えるんですけど、これが自分の詞になると、『本当にこの言い回しでいいのかな』とか『聴いている人にちゃんと伝わるのかな』ってちょっと不安が混じったりしますね。でも、歌っていくうちに、自分の詞でもだんだんと安心感がでてくるんですよ。言葉にすると照れくさい表現も、歌にすればすごく自信が出てくるんですよね。歌いながら『いけるじゃん、私』って思ったりもします(笑)」