モデムをPCに装着、即利用可能

店頭で登録が終われば、その場からすぐに利用できる。パッケージ内に含まれているSIMカードを台紙から切り離しモデムのSIMカードスロットに装着すれば準備はOK。なお、この際、SIMカードを切り離した台紙の裏面にSIMカードの暗証番号となる「PIN」がスクラッチで隠され印刷されている。コインなどで削り、4桁のPIN番号を確認しよう。このPIN番号はモデムをPCに装着するたびに確認を要求されるので、忘れずにメモなどをしておこう。

モデム背面のカバーを開けSIMカードをセットする

SIMカード台紙裏にはPIN番号(赤下線)があるのでメモなどしておくとよい

あとはモデムをパソコンのUSBポートに装着すれば自動的にドライバや接続ソフトがインストールされる。インストールは指示に従えばものの数分で完了、PCの再起動が促されるので再起動する。再起動後は接続ソフトを起動し、ソフトの画面左側、Swisscomの表示の下にアンテナマークが立てば接続準備はOKだ。あとは「Connect」を押せば接続される。

なお接続ソフト内には現在の利用データ量などが表示されるが、定額なので気にする必要はない。ちなみに定額料金の7.5スイスフランに達するまでは従量課金されるため、残高が端数の金額になる場合もある。切断する場合は「Connect」表示が「Disconnect」になっているので同じボタンを押す。切断後は残高表示もされるのでわかりやすい。

PCのUSBポートに装着すれば、あとは自動インストールが始まる

最初にPINを聞かれるので、台紙裏のPIN番号4桁を入力する(左)。インストール言語は複数から選べる(右)

接続アプリケーションを起動、アンテナマークが立てば接続準備完了

プリペイドSIMカードでも1日データ定額

Swisscomは他にも音声通話用のプリペイドSIMカード「NATEL easy」を販売している。こちらもデータ通信が利用可能だ。ただし通信速度は3Gの384kbpsに制限されるという(店舗スタッフ談)。なおNATEL easyはプリペイドSIMカードのみの販売で、端末は別途自分で用意する必要がある。現地や海外電話販売店で調達する方法もあるが、日本の一部の携帯電話(イーモバイルのH11LCなど)はSIMロックフリーのため、NATEL easyのような海外現地のプリペイドSIMカードを装着して利用することができる。ただし海外SIMカードの利用は通信事業者の想定外の方法なので、利用は自己責任で行う必要があることに注意。

このNATEL easyには料金プランが複数あるが、お勧めは完全定額の「NATEL easy BeFree」だ。NATEL easy BeFreeプランにするとデータ通信、国内音声通話、国内SMS/MMSが定額で利用できる。データ通信は4スイスフラン/日、音声通話は3スイスフラン/日、SMS/MMSは2スイスフラン/日だ。通話やSMSはあまり使わないかもしれないが、データ通信をする際に課金を気にせず毎日定額で利用できるのはありがたい。プリペイドSIMカード購入時、スタッフに「NATEL easy BeFreeにしてほしい」と伝えよう。

スイスは物価が高く、ホテルのインターネット料金が割高な場合はこのようなプリペイドのモバイルブロードバンドサービスを利用するのもよいだろう。スイス渡航の予定がある人は、本サービスを活用してはいかがだろうか。

残高追加は駅の切符自販機でも行える