ここからは、浜内先生のオリジナルレシピ一例を紹介する。どれも、カンタンでいながら見栄えのするものばかり。毎日の献立に取り入れてみよう。

「パンと野菜のサラダ」

「イタリアで食べられているサラダです。乾燥したパンを活用しており、日本で言えば残ったごはんを使った雑炊のようなもの。イタリア語だと「パンツァネッラ」といいます。ソースに使うアンチョビは、イノシン酸がたっぷり入っていてコク出しにぴったりです」

材料(4人分)
フランスパン 1/4本 / 玉ネギ 1/4個 / トマト 1個 / キュウリ 1本 / バジル 適量 / 野菜類(レタス類やトレビス、ルッコラなど、そのときにある葉もの類) 適量 / 茹で玉子 2個 / マヨネーズ 適量 / 牛乳 適量
ドレッシング(アンチョビ 1切れ / オリーブ油 大さじ4 / 酢 大さじ1 / 塩 小さじ1/4 / 胡椒 少々)

つくり方

  1. フランスパンは、一口大に切り、さっと水につけて絞る。
  2. 玉ネギはスライス、トマトはくし型、キュウリは薄切りにする。
  3. ドレッシングをつくる。アンチョビを叩いておく。ボウルに酢と塩、胡椒を入れて混ぜ合わせてしっかり溶かし、オリーブ油を少しずつ加える。その後、アンチョビを加えて混ぜたら、1のフランスパンに少しかけて、和えておく。
  4. バジル、野菜類をちぎり、茹で玉子、3のフランスパンと共に皿に盛ったらドレッシングをかける。
  5. マヨネーズは牛乳でのばし、上から線を描くようにしてかける。
ちょっと裏ワザ
「茹で玉子は、つくった次の日には、卵黄部分が黒っぽくなってしまうことがありませんか。これは卵に含まれる鉄分のせい。変色せず、さらに簡単なのが蒸してつくる茹で玉子。四ツ折りにしたキッチンペーパーに大さじ1の水を染み込ませ、鍋底におきます。この上に卵をのせて蓋をし、中火で加熱。水分が沸騰してプクプクとしてきたら火を弱めて5分加熱し、火を止めます。半熟なら5分、完熟なら10分そのまま置いて、水にとって殻をむきます」

「キノコとパプリカの簡単カレー」

材料(4人分)
キノコ類 200g / パプリカ(赤・黄) 各1個 / 赤ワイン 1/4カップ / 醤油 小さじ1 / カレールー 4皿分 / オリーブ油 大さじ1 / ごはん 適量

つくり方

  1. 一口大に切ったキノコとパプリカは、オリーブオイルを入れたフライパンで炒める。
  2. 赤ワインを入れてひと煮立ちさせ、カレールーのパッケージに書かれている分量分の水を加えてさらにひと煮立ちしたら刻んだルーを入れる。その後、醤油を入れ、ルーが溶けたら完成。ごはんとともに盛り付ける。

「煮込まずにつくるカレーです。ルーを刻んでいるので溶けるのも早く、さらに短時間で完成します。赤ワインで奥深さと後味のさっぱり感が出ます。キノコとパプリカはグルタミン酸が多いので、旨みもたっぷり。このレシピに肉類を加えてもOKですよ。ジャガイモを使うときは、火が通りやすいよう薄切りにして炒めてから加えます」

浜内千波先生の著書

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