ただし、世の中には金に糸目をつけずにより良いモノを求める人もいる。そうしたコアユーザーが集まるのが直販サイトのソニースタイルによるVAIOオーナーメードだ。VAIOオーナーメード向けモデル「VPCX11ALJ/VPCX11AKJ」の場合、CPUをAtom Z550、SSDを256GB、OSをWindows 7 Professional(32bit版)にして、WiMAXとBluetoothアダプターを追加すると149,800円となる。さらに約20.5時間稼働が可能な「Xバッテリー」をプラスすると、169,800円だ。
やはり、最強クラスのカスタムモデルが売れているという。星氏によると「個人向けでは、SSDだけは128GBタイプが人気ですが、あとはフルスペックという方が多いですね。あとは、プラス5,000円で限定カラーの「プレミアムカーボン」を選ぶ人もたくさんいらっしゃいます」とのことだ。
VAIO Xのプレミアムカーボンは、「VAIO type 505 EXTREME」(2003年12月発売)以来となる光沢カーボンを採用しているのが特徴。「505 EXTREME当時は歩留まりが非常に悪くて、しばらく禁じ手になっていました。以降はマット調にしていたのですが、ようやく量産体制が整ったのでVAIO Xから復活しています。なかには光沢カーボンの復活に気づいている人もいて、本当にうれしいですね」(林氏)
また、価格の上乗せなしで変更できるゴールド天板も好評という。それを受けて、星氏は日本経済の星氏は景気回復すら予想した。希望と期待をこめつつ、そのコメントで記事を締めたい――「ゴールドというのは、景気が落ち気味のところから、ちょっとずつ調子がいい人が出てきたかなというときに流行る色なんですよ。VAIO Xを発表した頃、ちょうど装飾品でもゴールドの人気が出てきたときだったので、私たちの時代が来た!と思いました(笑)」
0円で変更できるゴールド天板。「成金っぽさを出さないように」(星氏)意識して、薄めの上品な色合いに整えている |
プレミアムカーボンを採用したVAIO X。プラス5000円で、505 EXTREME以来の光沢カーボンに変えられる |