キャンペーンは年末商戦向けの12月末まで、そして春商戦向けの3月末までという2段階に分けて行われ、まずは第1段階として「感動年賀状メーカー」として年賀状の作成シナリオを提案する。
年賀状メーカーでは、デジタルカメラで撮影した画像を使って父親が子供らと年賀状を作成。PCや周辺機器、サービスを使いこなして子供とのコミュニケーションを行えるような「(父親が)ヒーローになるためのハウツーや製品を紹介」(マイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部コンシューマーパートナー本部・笠原健司本部長)していく。
提供されるドラえもんのテンプレート |
年賀状メーカー、ムービージェネレーターの2種類のシナリオ提案に加え、mixiやDIMEといったメディアとのタイアップ、協賛各社のマーケティングを組み合わせ、幅広く訴求していく |
キャンペーンでは、来年3月から公開予定の映画「ドラえもん・のび太の人魚大海戦」とタイアップし、ドラえもん素材を無料で提供。ドラえもん素材と写真を組み合わせて年賀状のデザインを作成できるようにする。さらに協賛の郵便事業が提供する郵便年賀.jpの年賀状作成ソフト「はがきデザインキット」と組み合わせて年賀状を作成、プリンタで印刷するというシナリオを提示する。
新OSのWindows 7によるマルチタッチ機能を生かしたワコムのペンタブレット「Bamboo Fun」を使い、指で画像を拡大縮小させたりして使いたい画像を選び、「はがきデザインキット」で手書き文字を書き込むといった使いこなし術も示し、周辺機器の購入意向も促進させたい考えだ。
来年からは、さらにビデオカメラユーザーへの訴求もはかり、「感動ムービージェネレーター」として、子供の成長記録をムービーアルバムとして作成して共有するシナリオを提案していく。
キャンペーン全体では26万ユーザーが購入意向を示すことが目標で、まずはコンシューマPC市場を800万台規模にまで拡大し、11年にはそれを1,000万台にまで成長させることを目標とする。
Windows 7登場によってPC市場は盛り上がりを見せているが、単なる機能訴求だけでなく、利用シナリオを提示することで、周辺機器やサービスも含めた購入意向を伸ばし、市場を活性化させることが狙いで、来年以降はアナログテレビ放送停波を前にデジタルテレビに関するキャンペーンも行っていく。WDLC会長でマイクロソフト代表執行役副社長の堂山昌司氏は、ネットブック、スマートフォンといった製品や、子供向け展開も検討し、「デジタルライフスタイルの構築を目指す」考えだ。