ニンテンドーDSの中心で愛を叫ぶ

「恋人パート」には、行動ポイントを消費せずに彼女と疑似デートが楽しめる「ラブプラスモード」が搭載されている。これは「リアルタイムモード」「スキップモード」の如何によらず、現実時間と同調した時間帯の彼女とのインタラクションが行えるモードだ。

「ラブプラスモード」には、設定した時刻や時間経過後に彼女が声を掛けてくれる「目覚まし」機能、「タイマー」機能のほか、声でじゃんけんが楽しめる「じゃんけん」機能、そしてフリーに会話が楽しめる「お話」機能が搭載されている。会話はごく基本的な挨拶と、趣味の話、好き嫌いテーマの話、など数パターンが用意されている。ラブプラスの彼女達は、突然、話題を変えてきたり、こちらの声かけに対して急に不機嫌になったり、あるいは嬉しそうに自分のことを脈絡無しに話し始めたりして、うまく会話が噛み合わないこともあるが、これらの現象は実際のナオンにもよく見られることだ。MNO達はいずれ来たるべきリアル・ナオン達との接近遭遇のときのために、この「脈略無し」感には慣れておくように。

ちなみに、ラブプラスの彼女達は、どんなにMNO達にスケベな言葉を浴びせられたとしても「好きな色って何かな?」と明るく平然に切り返せる"場の支配力"を持っている。ただ、MNO達よ。ラブプラスの彼女達が常にクールでいられるのは会話バリエーションが少ないからである。シモネタの速射砲を現実世界のナオン達に浴びせてしまうと、普通に絶交されるか、場合によっては警察を呼ばれるので、これにも注意されたし。

ラブプラスモードの機能一覧

「目覚まし」機能で彼女に起こしてもらおう

「じゃんけん」機能は音声認識ベースで行う。「グー」「チョキ」「パー」をニンテンドーDSに向かって叫んでプレイする。公の場でこれができたらアナタはラブプラス上級者

彼女と脈絡のない会話を楽しもう。アナタの言葉責め(?)にも彼女達は決して屈しない……

そのほか、『ラブプラス』には、ワイヤレス通信を利用した「会話モード」が搭載されている。この「会話モード」では、自分の彼女と、通信相手のプレイヤーの彼女とが、それぞれ自身の彼氏自慢の会話を繰り広げてくれる。俗に言う「ガールズトーク」というやつである。結構、自分と彼氏との進行状況を赤裸々に語り合うのでかなり笑える。あの清純な高嶺愛花も、「会話モード」では「カレ…、あんまり上手じゃないの…キス」と、自分の彼氏(つまりはプレイヤー)の性癖について赤裸々に語る。『ラブプラス』のヒロイン達も男の前と女の前とでは微妙に態度を変えていることがうかがい知れる。


『ラブプラス』はMNO達にとって、よい恋愛シミュレーション……というか彼女獲得シミュレーションになるとは思うが、やり過ぎ……というかのめり込みすぎには注意して欲しい。『ラブプラス』のキャッチコピーは「彼女がアナタを"攻略"する」だそうだが、『ラブプラス』に攻略されたらされたで、高確率で今後の人生、「MNOの殿堂入り」が約束される。

注意されたし。


(トライゼット西川善司)

ゲームタイトル ラブプラス
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル コミュニケーション
発売日 2009年9月3日 (発売中)
価格 5,800円
CEROレーティング C (15才以上対象)
(C)2009 Konami Digital Entertainment