USB 3.0もSATA 3.0も間もなく対応機器が登場、自作PC市場もWindows 7の発売とともに復調の兆し

説明会には、GIGABYTEの販売代理店や、USB 3.0/SATA 3.0に対応した製品を展開するメーカー、そしてインテル、BCNからもゲストが招かれた。

まず、USB 3.0 HDD「HD-HU3シリーズ」を発表済みのバッファローは、現在のUSB 2.0 HDD製品に対しUSB 3.0 HDDがわずかプラス3,000円のコスト増に抑えられていると紹介。出荷がやや遅れているものの、今週末には出荷開始されるとの見通しを述べた。また、同社のターボUSBがUSB 3.0においても有効であることも紹介している。

バッファローのUSB 3.0 HDD「HD-HU3シリーズ」。今後は8倍速以上のブルーレイドライブなど、インタフェースのボトルネックが懸念される機器でUSB 3.0化が期待される

シーゲイトは、SATA 3.0対応HDD「Barracuda XT」を展示。500GBプラッタ4枚で容量は2TB。7,200rpmの回転速度、SATA 3.0インタフェースの採用と64MBのキャッシュメモリを搭載することで、同容量のプラッタを採用するSATA II製品と比べてもより高速な転送速度を実現しているとのこと。

シーゲイトはBarracuda XTを展示。SATA 3.0に対応するとともに、64MBというHDDとしては大容量なキャッシュを搭載している

インテルの"神様"こと天野信彦氏は、Intel P55 ExpressチップセットがサポートするNehalem CPUの機能を紹介したほか、Nehalem CPUとCore 2 Quad CPUとのクアッドコアCPU出荷比率を紹介。この出荷比率のグラフによれば、09年Q3時点でNehalemがCore 2 Quadを上回り、Q4にはNehalemがクアッドコアCPUの8割を占めるにいたると予想されている。

日本市場の出荷比率ではNehalem CPUがCore 2 Quad CPUを上回った

また、BCNは09年4月より前年割れが続いてきた自作PC市場が、Windows 7の発売とともに、出荷、売り上げの両面で持ち直しの兆しを見せてきたとのデータを紹介した。この統計を基に、年末にかけての商戦に期待を述べた。

Windows 7の発売とともに、自作PCの各コンポーネントの販売量もぐんと伸びたという

マザーボードの台数、販売金額を集計したグラフ。9月までは前年割れが続いたが、10月に台数ベースで前年比を上回り、金額ベースでも大きな改善が見られる

そのほか、GIGABYTEの販売代理店であるリンクスインターナショナル、マスタードシードの両社はそれぞれ代表取締役が出席し、両社を取り巻く環境や、今後の自作PC市場についての展望を述べている。リンクスインターナショナルの川島義之氏は、加熱する価格競争に対して、代理店に求められるきめ細かなサポートなど初心を大切に、ルールとマナーを守っていきたいと述べた。一方、マスタードシードの宮田鴻志氏は、GIGABYTE製品はより良い素材を用いることで高い評価を得ているが、代理店としても定期的にイベントを開くなど、現状に満足することなく、さらに一歩進むには何が必要かを関係各所と協力しながら考えていきたいとしている。