iPhoneを通じたMade in Japanの発信へ

店主の丸若裕俊氏

ブース内で、運よく「丸若屋」店主の丸若裕俊氏にお会いすることができた。さっそくお話を伺ってみると、穏やかに淡々と答えてくれた。

―― 今回のチームラボさんの画像、いかがですか?

ものすごく評判がいいです。この映像に惹きつけられてブースに吸い寄せられる方も多いみたいで(笑)。よくよく見てみると4パターンの画像がうまく連動するように作成されていたりと、かなり趣向が凝らされているんです。職人さんも喜んでくれて嬉しいですね。今のところ展示オンリーですが、この映像をアプリとして活かせたらいいかもしれません。

―― これらのiPhoneケース&カバーを作ろうと思ったきっかけは?

iPhoneという次世代技術と伝統工芸のコラボを実現させたかったんです。伝統工芸は古いものではなく、絶えず前に進むべき最先端のものだと我々は考えています。つまりiPhoneと伝統工芸は相反するものではなく、相通ずるもの。そしてこれらを組み合わせることで、新しい日本の伝統工芸のスタイルを発信できると思ったんです。

―― そうした日本の伝統工芸に関心をもったのはいつから?

昔から日本のものは好きでしたね。アパレル業界にいた頃は、海外のセンスの高い人たちと仕事をし、彼らの感性に追いつけず悔しい思いもしました。そんな時、日本の伝統や文化について彼らはほとんど知らないことに気づいたんです。これだけ素晴らしいものをみんな知らないんだ! って。せっかく世界を相手にするなら勝ちたい、そしてそのためには日本らしさを出すしかない、とその時思いました。

―― 職人と一緒に組みプロダクトを創り出す意義は?

共感する相手と一緒にものづくりをすることで、1+1が2ではなく、100になると思うんです。例えばiPhoneという世界のテクノロジーと日本の伝統工芸を組み合わせることで、「ものづくり」を超えた"Made in Japan"の発信が可能になります。このプロダクトには日本ならではのさまざまな技術や職人さんの思いが詰まっています。それを言葉で伝えるのは難しいけれど、実際に見て触ってもらったら、気付くことがあるはず。このiPhoneカバーを通して日本の伝統や日本人の持っているDNAを海外に伝えたいですね。

日本のものづくりの在り方を追求し、その魅力を世界に発信する丸若屋。彼らがうち出す"新工芸"第一弾「印傳iPhone cover」は、丸若屋のホームページより数量限定で先行発売している。このカバーをお供に電波だけではく日本の魅力を発信してみては?

(瀬川あずさ@ゴーガ)

◆株式会社ゴーガ (港区南青山/代表取締役 小山文彦)
自分を追求し、社会に貢献する―このスタイルにこだわりながらウェブコンサルティング、データ分析、ソフトウェア開発などを手掛けるウェブマーケティング企業。
・ホームページ:http://www.goga.co.jp/
◆瀬川あずさ
株式会社ゴーガにてプレスを務める傍ら、フードアナリストやライターとしても活動。各メディアにて情報発信を行っている。
・食いしん坊プレスのブログ:http://segawa.goga.co.jp/
・Azusa's Gourmet Diary:http://ameblo.jp/segawa-azusa/