「Libron」の使い方
ユーザスクリプトがインストールされていれば使い方は難しくない。Amazon.co.jpにアクセスして書籍を検索するだけだ。詳細ページやリストページが対応しており、商品ごとに東京都内の図書館に蔵書があるかを確認できるようになっている。なお、検索対象とする図書館はウィンドウ上部にある地域(東京都/大阪府)、図書館のリストから選択する。近所の図書館などを選んで保存しておくとよいだろう。
その図書館に蔵書がある場合は"緑色"、ない場合は"赤色"のマークが表示される。リンクをクリックすると各図書館の検索結果ページになり、あとは各図書館でオンライン予約の手続きを行えばよいだけだ。予約手続きは各図書館サイトの手順に従うこと。蔵書を簡単に探せるため、近所の図書館で誰も借りていなければ買うよりも早く手にできるかもしれない。
まとめ
Libronの欠点は、対応地域が東京都と大阪府の図書館に限定されている点だろう。首都圏はもちろん、各地方版のLibronがあるときっとみんな便利に使えるはずだ。これは各地の方々が作ってくれることを願ってやまない。現状では東京/大阪在住者向けではあるが、とても便利なソフトウェアだ。
手元に自分の本があるという安心感もよいが、あまりに"積ん読"が増えて置き場所に困っている人も多い。そのような方は新たに購入はせず、Libronを使って図書館を活用してみてはいかがだろう。図書館を訪れ蔵書の数々を見れば、また新しい本との出会いも……ということもあるかもしれない。
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「Libron」開発者・石原淳也氏からのコメント。
――「Libron」のソースは「GitHub」で公開しており、また「Libron」の仕組み自体も各都道府県別の処理を簡単に追加できるような構造にしていて、容易にカスタマイズできるようになっています。東京都・大阪府以外の場所に住んでいる開発者の協力を得ながら、今後対応するエリアを拡大したいと思っています。
ブログはこちら→『僕は発展途上技術者』
著者プロフィール:MOONGIFT 中津川 篤司(なかつがわ あつし)
1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。