AFシステムは、EOS 5D Mark IIやEOS 50Dから大きく進化し、高速連写と並んでEOS 7Dの目玉といえる部分だ。測距点は全部で19点あり、そのすべてが縦/横の測距が可能なクロスセンサーとなる。多少薄暗いシーンや動きのある被写体に対してもスムーズに合焦する。

測距点の選択方法は「19点自動選択AF」と「1点AF」のほかに、19点を5つのエリアに分けてピント合わせを行う「ゾーンAF」や、任意選択した1点+隣接点で測距する「領域拡大AF」、測距点のサイズを縮小する「スポット1点AF」の計5モードに対応する。さらに、光源の違いによるピントのズレを自動補正する機能や、横位置と縦位置で別々の測距点を設定する機能、ボタンを押している間だけ別の測距モードが作動する登録機能など、AFに関する多彩なオプションが用意されている。

AFフレームの選択方法は5モードから選べる

視野率100%のペンタプリズムファインダー

AFのスーパーインポーズ表示も改良された。ファインダーの表示に、透過型液晶デバイスによる「インテリジェントビューファインダー」と呼ぶ仕組みを取り入れたことで、19点のAFフレームのすべてを表示せず、選択した点のみを表示可能になった。また、ファインダー上にグリッドや電子水準器を表示することも可能だ。

ファインダーは、倍率1.0倍で視野率100%のペンタプリズムを採用。APS-CサイズのEOSでは初めて実現した視野率100%は、ファインダー像と撮影画像との間にズレがなく、きっちりとした構図で撮るのに役立つ。ファインダー表示の大きさについては、APS-Cサイズ機では最大レベルで、被写体をくっきりと確認できる。

従来より視認性を高めた3.0型TFT液晶を搭載

グリップ部にマルチファンクションボタンを新設

いっぽう液晶モニターには3.0型約92万ドットのTFT液晶を搭載する。サイズとドット数はEOS 5D Mark IIやEOS 50Dと同じだが、屋外での視認性や斜め方向からの見やすさはいっそう向上した。液晶の明るさは、3段階の自動調整や7段階の手動調整ができる。……つづきを読む