ここで国内ノート市場の状況をGfKのデータを用いて、市場が飽和状態であることを説明した。販売状況によるとノートPCの新規購入は2%しかない。買い換え需要は過半数を占めているが、特に注目したいのは42%を占める買い増し需要。一家に複数台のPCを持つようになってきている。特にNetbookでは買い増し需要が顕著で、74%となっている。このため、日本エイサーではこの買い増しをターゲットに開発を進めたとした。
このような買い増し需要に向けた2台目PCで、日本エイサーでは「家族で2台目」「1人で使い分け」「2部屋目需要」があると分析。「家族で2台目」の場合は、2台目を利用するユーザーにとってはそのPCがメインマシン(1台目)となる可能性がある。「1人で使い分け」の場合は、家では高性能なマシンを持ちつつ、外出用としてNetbookの利用を想定。これも複数台化に向けた大きな需要であるとした。さらに「2部屋目需要」。書斎やベッドルームでTV代わりに使うことが考えられる。そこで日本エイサーでは、「家族で2台目」「1人で使い分け」の需要に対しては「Aspire one」「Aspire Timeline」。「2部屋目需要」に対しては「Aspire REVO」「Gateway one」がカバーするとした。
買い替え需要として3パターンを想定。日本エイサーではそれぞれのパターンに対応できる機種を用意している |
一番期待できる市場は、新モバイル サブノート市場と分析。11.6インチ液晶を搭載した新「Aspire Timeline」はこの新市場向けの製品であるとした |
さらに国内ノート市場では、価格は安いが利用が限定的なNetbook市場、幅広いスタンダートノート市場、高機能なゲーマーメディア市場、高価だが軽く薄いモバイル サブノート市場と、大きく4市場が存在すると分析。日本エイサーは、「Aspire Timeline」がカバーする新モバイル サブノート市場を開拓していくとした。新モバイル サブノートは、Netbook市場における「メインマシンとして使用できるノート」に対するニーズ、スタンダードノート市場における「より軽く薄く、パフォーマンスは同等のマシン」に対するニーズ、高価モバイル サブノート市場における「普及価格帯を望む」ニーズそれぞれに対応できるとした。
さらに、コストパフォーマンスを追求していることを明かし、新モバイル サブノートとして投入する「Aspire Timeline」は50,000円台という低価格でありながら、雑誌より小さなサイズ、1インチ以下となる22.1mmの薄さ、1.37kgと気軽に持ち出せる重さによりコンシューマ市場に訴求できるサイズと機能を備えるという。さらに、従来モデルと同様、熱を気流としてコントロールする「Acer ComfyCool technology」を採用することで、膝の上で長時間使用しても熱くならず、快適に利用できるとした。3種類のカラーバリエーションを用意し、低価格なモバイル サブノートでありながらメインマシンとしても使えるスペックを実現したとした。また今後、追加の新製品、違うブランドの製品を発表していくとした。
最後に、11.6インチの「Aspire Timeline」特別モデルとして、オリンピック・ロゴ入りのプレミアムデザインの「AS1410-SSVF」を紹介。これは、今年から2012年にかけてオリンピックのスポンサーとなった記念モデルで、天板、キーボード部右下に日本エイサーとオリンピックロゴをあしらっている。近日中にこの特別モデルの詳細を発表するとした。