日本エイサーは13日、「Aspire one」「Aspire Timeline」などのWindows 7搭載モデル発表会を開催した。
まずは日本エイサー 代表取締役社長 ボブ・セン氏が同社の戦略を説明した。昨年の状況を見ると、Netbookでは従来のPCとの差別化で成功したが、Netbook以外のカテゴリーは低迷している。この原因のひとつは求めやすさの欠如と分析。日本のPCは高すぎるとし、今回紹介する日本エイサーの新製品は合理化をテーマに、コストパフォーマンスを最大化するように開発したとした。さらに今回だけではなく、近々新製品を発表していくことも明らかにした。
続いて日本エイサー 営業本部 プロダクトマーケティング部 シニアマネージャー 稲川公裕氏が新製品の4つのポイントを説明。1点目はWindows 7を搭載したこと。日本エイサーのユーザーへの調査の結果、Windows 7の期待点は軽量化し、操作スピードが上がること。日本エイサーも快適な操作が期待できるとしてWindows 7を搭載している。2番目はCPU。インテルとAMDによる最新CPUをいち早くユーザーに届けたいとし、特にインテルのCPUについては、上位機種だけでなく中級機種まで展開している。AMDについてはグラフィックス性能の高いチップセットを採用し、低価格モデルでも基本性能を向上させた。3点目は、acer、Gateway、eMachinesの3つのブランドを、それぞれのユーザーセグメントに向けて展開をしていること。acerは先進的でイノベーティブな製品、Gatewayは先鋭的なデザインによるプレミアム感あふれる製品、eMachinesではコストパフォーマンスに優れた製品を投入。このようなマルチブランド戦略によりさまざまなユーザーにあった製品を提供できる。特にGateway製品については販売店をさらに拡大していくとした。4点目は、「Aspire one」「Aspire Timeline」「Aspire Revo」に、新たに「Gateway one」を加えた4つの看板商品を用意していること。この4機種でパーソナル化に向けた需要喚起ができるとした。
新商品としては、最初にNetbookの「Aspire one」を紹介。Windows 7 Starterを採用し、画像解像度を1,024×600から1,280×720まで向上させている。続いて、モバイルサブノート「Aspire Timeline」を紹介。今後Netbookに続いて市場が活性化することを期待されているモバイルサブノートの分野だけに期待が高い製品となっている。新製品は11.6インチという小さい液晶サイズを採用。携帯性をアップさせるだけでなく、デュアルコアCPUの搭載、8時間バッテリ駆動などの基本的な機能は踏襲している。
そして、1リットル筐体の「Aspire Revo」を紹介。NVIDIA IONを搭載し、滑らかなフルHD動画の再生など非常に高いパフォーマンスを発揮する。ボトルネックとなっていたCPUは、今回Atom 330の搭載によりデュアルコア化を果たした。これにより、ただ小さいだけのデスクトップではなく、基本性能をアップさせた。
最後に近日公開予定の「Gateway one」を紹介。一体型デスクトップで、タッチパネル式の20/23インチ液晶パネル、TVチューナーを搭載。今回はacerの発表会のため、詳細は後日発表するとした。