進捗状況が表示されるようになったデフラグ
デフラグは、HDDのファイルの分断化を解消するためのツールである。Windows Vistaのデフラグでは、アイドル時などに自動で実行され、ユーザーが意図的に操作をすることがないようになっていた。そのため、手動でデフラグを実行しても、進捗状況などが一切表示されなかった。しかし、HDDの容量にもよるが、デフラグはそれなりに時間がかかる。進捗状況がわからないとういうのは、ややもすると不便であった。 Windows 7では、デフラグで進捗状況が表示されるようになった。ローカルディスクを選択し、[プロパティ]から[ツール]タブを表示する。ここで[最適化]をクリックする(図14)。
図14 [最適化]をクリック |
すると、デフラグツールの画面となる(図15)。
デフラグを行うには、まず分析を行う必要がある。[ディスクの分析]をクリックする。ディスクの分析が行われる(図16)。
分析が完了すると、断片化率が表示される(図17)。
デフラグを行うには[ディスクの最適化]をクリックする。デフラグが開始され、[進行状況]に進捗具合が表示される。
ステップ(9まであった)と、それぞれのステップの進捗率が%単位で表示される。デフラグはコマンドライン版もあり、こちらでも進捗状況の表示オプションが追加された(図19)。
バックアップ、デフラグは、Windowsではほぼ自動的に行われ、ユーザーが直接操作をすることは少ないかもしれない。しかし、時と場合によっては、直接実行する必要もある。そんな時に、今回追加された機能は、ありがたいものである。一方でこれまで通り、初心者にも同じ操作性を提供している。そして、上級者にも使いやすくなった点を高く評価したい。