前バージョンを使用していた場合には、一度アンインストールしてから新規インストールを実行しよう

このたび公開されたGrowl 1.2は、64bitネイティブ対応が目玉。前述したように、システム環境設定を再起動することなく管理用ペインを開くことができ、GrowlMailなど付属のプラグインもアプリケーションを64bitモードのときに利用できる。この意味で"Snow Leopardレディ"であり、バージョンアップするにあたって十分な理由となるだろう。

一方、動作要件は今回のバージョンからMac OS X 10.5以降とされた。Intel Macであっても、Tigerベースのシステムでは動作しない点には要注意だ。

Growl Mailもバッチリ動作。これで安心してSnow Leopardへ移行できる?

Safari用プラグイン「GrowlSafari」は、大幅に書き換えられ今回のバージョンよりスタンドアロンのアプリケーションとなった。これは、Snow LeopardでInput Manager経由のハックができなくなったためで、同じ理由により仕様が大きく変更された「SIMBL」(【コラム】OS X ハッキング! 「第304回 OS標準ハック仕様? の「SIMBL」を知る」)とは異なる方法での問題解決が図られている。

ほかにも、細かい不具合の修正が施されるなど、斬新な新機能はないながらもアップデートの価値ある内容となっている。とにかく、Intel Core 2 Duoなど64bitアプリケーションが実行可能なCPUを搭載したMacユーザは、安心してSnow Leopardにアップデートできる環境が整いつつあると言っていいだろう。