今回提供が開始された評価版は、最新のアップデート(SP2/v12.2.0)が反映された上位エディション(Business Edition)であることがポイントだ。SP2では、ぜい弱性などセキュリティ問題が修正されているほか、Leopardで登場した仮想デスクトップ機能「Spaces」との相性問題が解消されている。Exchange Server対応版のEntourage 2008が収録されているため、業務用としてOffice 2008の導入を検討しているビジネスユーザにとっても試用する価値ありといえる。
Automatorでワークフローを試作してもいいだろう。Automatorで自動化処理を行うときの部品(アクション)は、ファミリー&アカデミックには同梱されていないため、ビジネスエディションとどちらを選ぶか迷いがある場合の参考になる。ワークフローのサンプルも多数用意されているので、どのような自動化処理が可能かの見当もつくはずだ。
Office 2008をどう使うか?
何より、Office 2008を30日間試用できるということは、Macでどのようにオフィス文書と付き合うかの再発見となるはず。日数以外の機能制限は設けられていないため、これまでに作成したオフィス文書との互換性を検証できるほか、Windows版Officeで作成したOffice Open XML形式文書(.docx/.xlsx/.pptx)との互換性もチェックできる。以前のバージョンのOfficeからアップデートを検討しているユーザにとっては、VBAが搭載されていないことがどのように影響するかの確認ともなるだろう。
iWorkなど他のオフィススイートを使うユーザにとっても、この試用版は価値がある。ダイアグラム作成など応用範囲の広い「SmartArtグラフィック」や、グラフィックエンジンの刷新による滑らかな描画、気の利いたカレンダーガジェット「My Day」など、Office 2008ならではの機能を試すことができるからだ。30日間どう使うかはユーザ次第、導入前の確認に役立てよう。
Microsoft Office Live Workspaceへのアクセスに便利な「Microsoft Document Connection for Mac」も同梱されている |