ライスペーパーを使う「揚げ春巻き」
続いては、揚げ春巻き。具材は川エビや細切りにした豚肉、グリーンオニオン。小さめのライスペーパーを水で戻してから、具材を置き、巻いていく。端は小麦粉を卵で溶いたものでとめる。これを油で揚げれば完成だ。日本では春巻きの皮を使うが、ライスペーパーを使えばパリパリ感が高まり、違ったおいしさが楽しめる。ちなみに、ベトナム中部では料理にライスペーパーをよく使うのだそうだ。
材料
ライスペーパー / 川エビ / 豚肉 / グリーンオニオン(三つ葉や水菜で代用可能) / 小麦粉 / 卵 / 揚げ油
ベトナム風お好み焼き「バインセオ」
もう一つは、ベトナム風お好み焼き、バインセオだ。小麦粉の他、ターメリックや米粉が入ったバインセオ専用粉を使うので、ややモッチリとした食感があり、このあたりが日本のお好み焼きと違うところ。日本のベトナム料理店に行くと、円形に焼いた生地を半分に折って出すスタイルをよく見かけるが、ここでは、焼きあがったバインセオをライスペーパーで巻いたバージョンも教えていただいた。ラップサンドのようで食べやすい。
つくり方は、まずグリーンオニオンと細切りにした豚肉を茹でて、グリーンオニオンをみじん切りにしておく。専用粉にさらにターメリックを加えて色鮮やかにし、グリーンオニオンを加えて水で溶く。具材となるエビと豚肉はフライパンで先に焼き、火が通ったら生地を流し込む。厚さは、薄焼き玉子よりやや厚いくらい。蓋をして1分ほど焼いたら裏返し、さらに少し焼く。
バインセオが焼きあがったら、生のもやしをはさんでいただく。また、水で戻したライスペーパーにバインセオ、もやし、ミントやバジルの葉を巻いて食べると、主食にもなる。
材料
グリーンオニオン / エビ / 豚肉 / もやし / バインセオ専用粉(米粉・小麦粉・ターメリック入り) / ミント / バジル / ライスペーパー
試食を兼ねてのランチタイム。この料理も野菜が多く、味付けも控えめなので、食材の滋味深さが味わえる。様々な作物が豊かに実っている畑を眺めながら家庭料理を食べていると、自分が観光客だということを一瞬忘れてしまう。農村でのクッキングクラスは、ベトナムという国をまた別の面から知ることができる。このほかにも農作業を体験できるツアーもあるので、ぜひ、アナタ好みのベトナムを体感してほしい。
ちなみに、日本に帰国してから、早速教えてもらった料理を早速つくってみた。代用品を使いながらではあるが、なかなかうまく仕上がった。それらの料理を口にしながら、農村風景を思い起こし、ベトナムへの思いがさらに募った。