まずNFシリーズは、テンキー付きキーボード、15.6型ワイド液晶(「NF/D85N」および「NF/D80N」は15.4型ワイド液晶)、2.8~3.2kgの本体重量といった共通の特徴から、据え置きメインで使う数字入力の多いユーザーに適した製品群だといえる。その中でもNF/D50Nは、最小構成で97,300円からという低価格ながら、上位機種の「NF/D70N」や「NF/D80N」と同じデュアルコアCPUのIntel Core 2 Duo P8700(2.53GHz) / Intel Core 2 Duo P9600(2.66GHz)を採用していることがポイントだ。メモリは上位機種がDDR3(PC3-8500)SDRAM、NF/D50NがDDR2(PC2-6400)SDRAMのためデータ転送速度自体は若干抑えられているが、容量については上位機種と同じく2GB/4GBから選択が可能。つまりNF/D50Nは、上位機種と同程度の処理能力を保ちつつも、低価格で購入できることに大きな魅力がある(CPUの処理能力にそこまでこだわらないなら、Intel Celeronを搭載した下位機種の「NF/D40N」もある)。
では、上位機種との差は一体どこにあるのだろうか。NF/D50Nが高い処理能力と低価格の両立を実現できている理由は、上位機種と比べていくつかの便利機能が省かれている点にある。そこで「ココさえ気にならなければNF/D50Nがベスト!」という部分を挙げてみたのでご覧いただきたい。
■上位機種に対するNF/D50Nの主な機能差 |
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FeliCaポートが非搭載 |
「ワンタッチボタン」はサポートボタン1つのみ |
カードスロットがSDメモリーカードのみ対応(メモリースティック非対応) |
有線LANが10/100BASE-TXのみ対応(1000BASE-T非対応) |
無線LANがIEEE 802.11b/g/nのみ対応(IEEE 802.11a非対応) |
Bluetooth機能が非搭載 |
eSATAコネクタが非搭載 |
指紋センサーが非搭載 |
上記の項目はすべてカスタマイズでも対応できないものだが、逆に非対応の機能を使わないのであれば、NF/D50Nの方が断然お買い得ということになる。
カラーやインタフェースにも違いがあり
また、ユーザーの購入動機でも比較的大きな割合を占めるデザイン面については、カラーバリエーションの違いが挙げられる。例えば、NF/D70NではWEB MART限定デザインを含めて5種類ものカラーが用意されており、ユーザーにとって選択肢の幅が広い。一方のNF/D50Nは3種類だが、ここで注目したいのが大人の雰囲気を醸し出す新カラー「クリムゾン」の存在だ。このカラーが選べるのはNFシリーズの中でもNF/D50Nだけなので、個性をアピールする意味でも最適といえる。
さらにNFシリーズでは、機種によってインタフェースの種類だけでなく、配置も異なるのでここで触れておこう。例えばUSB 2.0端子はNF/D50Nが右側面に3ポート、背面に1ポートを装備しているのに対し、上位機種のNF/D70Nでは右側面に1ポート、背面に3ポートを配置。さらにNF/D85NとNF/D80Nでは右側面・背面共に2ポートずつという構成になっている。右側面に3ポートのUSB端子を持つNF/D50Nのメリットは、本体背面を覗きこまなくてもUSBメモリやポータブルHDD、マウスといった取り外しが多い小型のUSB機器を2つ以上同時に利用できる点だ。逆にプリンタとスキャナなど据え置きタイプのUSB機器を同時接続したい場合、側面のケーブルが作業の邪魔になることもあるので、USBハブで背面のポートを増やしておくと良いだろう。