インタビューを終えて

いつものファッション誌からの取材などとは異なり、Twitterやネットなどの質問に集中したにも関わらず、ニッキーには丁寧に答えてもらえ、海外セレブたちのIT事情を垣間見ることができた。

Twitterが、世界的セレブ「ヒルトンファミリー」でのお互いの状況を知るツールとなっていることを聞いて、興味深く感じた。ニッキーの周りでは、ブラックベリー愛用者が多いとのことだ。そう言えば、以前、パリス・ヒルトンがテレビのインタビューで「リップ・グロスとブラックベリーは肌身離さず持ち歩いているの」と言っていたのを思い出した。

それにしても、iPhoneも持っているというのに、ブラックベリーのみをモバイルツールとして活用している点が気になった。iPhoneは機能が多くて使いこなせないという話が出たが、逆にブラックベリーはそれほど使いやすいということなのだろうか。ストラップなどの飾りもつけていなかった。完全に機能重視なのだろう。日米の女性向けデジタルガジェット市場の違い、必要とされている機能の違いがあることを彼女たちのライフスタイルから改めて感じることもできた。

また、ニッキーには、親しみやすく、とても素直な"いい人"という印象を受けた。インタビューでは、彼女自身がゴシップサイトを見たり、他のスターたちのTwitterをフォローしたりという話なども出てきたが、この気取りのないカジュアルな雰囲気と海外セレブならではのゆとりのようなものが、"ニッキーらしさ"なのだろう。彼女のブランドのコンセプトは、「シンプルで身近なラグジュアリー」なのだが、まさに彼女自身のライフスタイルが表れている気がする。この日、着ていたTシャツは、「NICKYHILTON」のもので、着心地がよくてニッキー自身のお気に入りのアイテムだそうだ。

取材が行われたホテルのスウィートルームの応接室は、滞在中の仕事場としてセッティングされている部屋で、デスクの上にデザイン用のスケッチノートなどと一緒にMacBookも置いてあった。インタビュー後、ニッキーがデスクに座り、MacBookを前にして、片手にブラックベリー、片手にiPhoneを手にする姿を見て、これまで目にすることのなかった「ITを使いこなすワーキングガール」という彼女の側面を見た気がした。

ブラックベリーのキーを打ちながら、「これのおかげでPCを持たずに、どこにいても仕事が進むようになったわ」と言っていたのが、とても印象的であった。メール処理やスケジューリングなどをブラックベリーでこなしているそうで、その手付きは手馴れたものだった。

取材を終えて、ニッキーのTwitterを覗いてみると、今回のインタビューのことが以下のようにpostされていた。

half of the questions asked were about twitter. I ♥ twitter.
(半分がtwitterについての質問だったわ。アイ・ラブ・ツイッター)

NICKY HILTONブランドについて

スミテックスインターナショナル(住友商事100%子会社)が、NICKY HILTON WORLD WIDE社と独占マスターライセンス契約を締結し、ブランディング社との共同展開する日本の20~30代の女性に向けた新ブランド。公式サイトはこちらショップチャンネルFashionwalker.comで購入可能。10月1日から13日には、小田急百貨店新宿店本館4階のヒートアップパーツでコレクションアイテムを販売予定。