しかし、マルチディスプレイ環境で「デスクトップをこのディスプレイに拡張する」を選択している場合、ディスプレイ1からディスプレイ2は連続したデスクトップスペースとなりますので、Aeroスナップ機能は働きません。もちろん設計内容を考えれば、ごく自然な動作といえるでしょう。しかし、3台のディスプレイを用いた環境では、デスクトップの左右でリサイズするのは現実的ではありません(図12)。

図12 マルチディスプレイ環境で複数のディスプレイを「デスクトップをこのディスプレイに拡張する」を選択している場合、ウィンドウをデスクトップの端にドラッグしても反応しません

本機能を無効にするには「コンピューターの簡単操作センター」を使用します。コントロールパネルから同項目をクリックして開き、一覧から「マウスを使いやすくします」をクリックして、同機能のページを開きます。「ウィンドウの管理を簡単にします」セクションにある[ウィンドウが画面の端に移動させたとき自動的に整列されないようにします]をクリックして同項目を有効にしたら[OK]ボタンをクリックしてください(図13~15)。

図13 コントロールパネルから「コンピューターの簡単操作」→「コンピューターの簡単操作センター」と開きます

図14 一覧から「マウスを使いやすくします」をクリックします

図15 「ウィンドウの管理を簡単にします」セクションの[ウィンドウが画面の端に移動されたとき自動的に整列されないようにします]を有効にして[OK]ボタンをクリックします

この状態でAeroスナップの機能を試してみても、すべての機能が無効になっているため、ウィンドウのリサイズは行なわれなくなります。個人的には縦方向の最大化のみ残したくなるのですが、本設定を有効にしますと、Aeroスナップだけでなく、マウスのタイトルバーを左右に振る(シェイクする)と、ほかのウィンドウが最小化する「Aeroシェイク」も無効になります。ご了承ください(図16~17)。

図16 これでAeroスナップ機能が無効になり、ウィンドウをデスクトップの端にドラッグしても反応しません

図17 ウィンドウのタイトルバーを左右に振りますと、それ以外のウィンドウが最小化する「Aeroシェイク」

ウィンドウをシェイクすると。。。。

それ以外のウィンドウが最小化!ふたたび左右に振りますと、最小化したウィンドウが復元します