ついにクワッドコアも45Wに
久しぶりにAthlonの話題。Athlon IIシリーズの新製品4モデルが発売となっている。「いまさらAthlon?」と思ってはいけない。デスクトップ向けのクワッドコアCPUとしては、初めて45Wという低消費電力を実現したモデルが入っているのだ。
今回発売となったのは、Socket AM3の以下の4モデル。Phenom II X4/X2との大きな違いは、L3キャッシュが搭載されていないことだ。
モデル | コア数 | 周波数 | TDP | 価格帯 |
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Athlon II X4 630 | 4 | 2.8GHz | 95W | 12,000円~13,000円前後 |
Athlon II X4 605e | 4 | 2.3GHz | 45W | 1,5000円前後 |
Athlon II X2 240e | 2 | 2.8GHz | 45W | 8,000円前後 |
Athlon II X2 235e | 2 | 2.7GHz | 45W | 7,000円前後 |
注目は前述の通り、45WのクワッドコアCPUであるAthlon II X4 605eだ。動作クロックは2.3GHzに抑えられているものの、この省電力は魅力。もう3,000円も出せば、65WでL3キャッシュも付くPhenom II X4 905e(2.5GHz)が買えてしまうが、より低い消費電力を求める向きにはいいだろう。
ところで、今回のデュアルコア2モデルについては、発売前にちょっとしたドタバタがあった。パッケージに誤記が見つかり、製品はもう入荷していたのだが、回収されるのでは? という話があったのだ。しかし、一部ショップでは発売を見送っていたものの、多くはショップ判断でそのまま発売。製品に問題があるわけではないので、店頭で説明するなどの対応で十分だろう。