AMDは、メインストリーム向けノートPCの新プラットフォームと、第2世代の超薄型ノートPCの新プラットフォーム、およびそのマーケティングに用いられる「VISION」ブランドに関する説明会を開催した。
メインストリーム向けノートPCの新プラットフォーム(コードネーム:Tigris)は、既に8月時点でプレビューされているが、プラットフォームのアドバンテージとして、DirectX 10.1対応統合グラフィック、Avivo HDによるデュアルストリーム対応のHDビデオプレイバック、PowerNow! 2.0省電力機能、HDMI 7.1chの対応などが挙げられる。
Tigrisプラットフォームの特徴。新チップセットの統合グラフィック機能はDirectX 10.1に対応し、Avivo HDはデュアルストリームのHDデコードに対応。PowerNow! 2.0によりバッテリー駆動時間も若干延長されているとのこと |
また、TigrisではUVD2.0が搭載されている。Tigrisプラットフォームについて解説した日本AMDの土居憲太郎氏によると、10月登場予定のCatalyst Control Center 9.10ドライバから、UVDを使って動画をトランスコードすることが可能になるとされる。このUVDによるトランスコードは、Windows 7の標準機能で、動画を変換しポータブルメディアプレーヤーにコピーするという作業「Drag and Drop」でも利用可能であることをデモで示した。
プロセッサには45nmプロセステクノロジを導入した「Stars」コアが採用される。具体的には「Turion II Ultra デュアルコア・モバイル・プロセッサ」「Turion II デュアルコア・モバイル・プロセッサ」「Athlon II デュアルコア・モバイル・プロセッサ」「Sempron プロセッサ」の4ブランドが用意される。
主な仕様として、L1は256KB/コア、L2キャッシュはTurion II Ultraで2MB、Turion IIおよびAthlon IIが1MB、Sempronが512KB。システムバスは上位2ブランドが3.6GHzで下位2ブランドが3.2GHz。メモリは全て共通でDDR2-800対応。TDPはSempronのみ25Wのほかは35Wとされている。チップセットは「RS880M」(開発コードネーム)で、組み合わせるサウスブリッジはSB710。
CPUブランド名 | モデルナンバー | クロック | コア | L2 | システムバス | TDP |
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Turion II Ultra | M640 | 2.6GHz | 2 | 2MB | 3.6GHz | 35W |
M620 | 2.5GHz | 2 | 2MB | 3.6GHz | 35W | |
M600 | 2.4GHz | 2 | 2MB | 3.6GHz | 35W | |
Turion II | M520 | 2.3GHz | 2 | 1MB | 3.6GHz | 35W |
M500 | 2.2GHz | 2 | 1MB | 3.6GHz | 35W | |
Athlon II | M320 | 2.1GHz | 2 | 1MB | 3.2GHz | 35W |
M300 | 2GHz | 2 | 1MB | 3.2GHz | 35W | |
Sempron | M100 | 2GHz | 1 | 512KB | 3.2GHz | 25W |