iPod nanoはビデオカメラ搭載が目玉。H.264 VGAビデオを30fpsで撮影できる。オーディオはAACだ。操作は非常にシンプルで、メニューの「Video Camera」からビデオカメラ機能にアクセスし、クリックホイールの中央のボタンを押すと録画開始、もう一度押すと終了だ。ただし、このカメラで撮影できるのは動画のみ。解像度が低くとも写真も撮影できれば、もっと便利だったように思う。
個人的には、ビデオ撮影機能よりも、iPodユーザーの間で長く望まれていたラジオ機能の方がおもしろかった。ヘッドフォンをアンテナ代わりに、会場内でもクリアにFM放送を受信していた。ラジオ放送を聴いている途中に、たとえば電話がかかってきても「ライブポーズ」という機能を使うと、受信中の放送が最大15分間録音され、ポーズしたところから続けて聴ける。ラジオ+ライブポーズは、ぜひともiPhoneにも載せてほしい機能だ……。
また米国では「Tagged Songs」という機能を利用できる。ラジオで流れている曲にタグをつけると、その曲にiTunes Storeからアクセスできる。曲名やアーティストがわからない曲を調べ、購入するのをサポートする機能である。
新iPod nanoはスピーカーを内蔵しており、ヘッドフォンを接続しなくてもオーディオが聞こえる。音楽を楽しめるような音質ではないが、iPod touchと同じようにボディで音を鳴らしている模様で、iPod nanoをどのように持っても同じように音が聞こえてくる。動画を見るには有用なスピーカーである。