新商品を紹介するブラザー販売 取締役 マーケティング推進部長 三島勉氏

続いて、ブラザー販売 取締役 マーケティング推進部長 三島勉氏が新製品戦略を説明した。

「ジャスティオ」は、「価格」「機能/性能」「本体サイズ」の3つのSOHOニーズを満たす製品として、A4セグメントにコンパクトと高性能を追求したカラープリンタ1機種、カラー複合機3機種、モノクロ複合機2機種を追加した。A4カラー複合機のメインモデルMFC-9120CNは、プリンタ/コピー/スキャナ/FAX(PC FAX)/ネットワークの6機能を1台に集約。国内最薄の40.1cmというコンパクトさを実現しながら、カラー/モノクロとも出力スピード16枚/分と高速なうえ、記録紙カセットに最大250枚給紙を可能としている。A4モノクロ複合機のメインモデルMFC-8380DNは、新スキャナ採用により横幅39cmのコンパクトさ、モノクロプリントスピード30枚/分、自動両面プリント&自動両面スキャンを実現するなど、コンパクトと高機能を両立させた。これにより年間販売台数3万台を目指す。

「ジャスティオ」では、価格、機能/性能、本体サイズのニーズが高い

ニーズにあわせ、A4対応機のラインナップを拡充させた

"ツナガル・ツカエル・コンパクト"がコンセプトの「マイミーオ」

「マイミーオ」のターゲットとなるホーム市場は、2008年度市場規模調査で、プリンタの複合機化が顕著になってきていることが分かった。そこで、2009年度はプリンタの多機能化という切り口でプリンタ市場へブランドの拡大を目指すとした。ブラザーのユーザー調査では、「マイミーオ」は複合機であること、価格に加え、使いやすさや製品サイズの満足度が高い。機能ではFAX利用頻度が高いという結果になっている。

マイミーオのターゲットはホーム市場で、特にプリンタでは多機能化が進んでいる

プリンタの多機能化によりブランドを拡大する

マイミーオの新ラインナップにより、SOHOからホーム市場まで対応できる

さらに、「マイミーオ」顧客の家庭訪問調査を行い、家族が生活シーンの中で便利に活用し、日常生活の必需品となっている現状が見えてきた。そこで、「ツナガル・ツカエル・コンパクト」をコンセプトに強化。「ツナガル」とキーワードに、FAX、ネットワークモデルを充実させ、「ツカエル」をキーワードにタッチパネルを5型ワイドビュー液晶に大型化、原稿によって20~80パーセントのインクを節約する「インク節約モード」を搭載している。「コンパクト」では、薄型ボディながらインク交換と前面給紙に対応することで、置き場所も省スペース化を実現。

さらに印刷機能においても、最小液滴1.5pl、最大解像度6,000dpiと豊かな色表現により美しいプリントが可能となっている。FAXとプリンタの多機能化で新市場を拡大し、年間販売台数50万台を目指すとした。

最後に、「ジャスティオ」「マイミーオ」ユーザーで、イメージキャラクターでもある小林麻央さんが登場。2010年の年賀状印刷のデモを行い、「どこでも自由に楽しめるのがマイミーオ、ジャスティオです」と使いやすさをアピールした。

イメージキャラクターの小林麻央さん。今回で3年目になる