次に、スペック部分の主な変更点について2009年春モデル「NF/C70N」との比較を行ってみたのでご覧いただきたい。
NF/C70N | NF/D70N | |
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Intel Core 2 Duo P8600(2.40GHz) / P9500(2.53GHz) | Intel Core 2 Duo P8700(2.53GHz) / P9600(2.66GHz) | |
250GB / 320GB | 250GB / 320GB / 500GB | |
FLバックライト付き15.4型ワイドスーパーファイン液晶 / スーパーファインDXII液晶 / ノングレア液晶 | LEDバックライト付き15.6型ワイドスーパーファイン液晶 | |
1,280×800 | 1,366×768 | |
DVDスーパーマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ / Blu-ray Discドライブ | |
なし | なし / Blurtooth V2.1+EDR | |
標準装備 | なし | |
なし | なし / 内蔵 | |
約18mm(テンキー部除く) | 約18.4mm | |
約1.8時間(スーパーファイン液晶およびノングレア液晶) / 約1.6時間(スーパーファインDXII液晶) | 約2.0時間 | |
368×265×33.5~40.5mm | 372×253.5×37.8~45.5mm | |
約2.9kg(スーパーファイン液晶およびノングレア液晶) / 約3.0kg(スーパーファインDXII液晶) | 約2.8kg |
主要スペック部分では、デュアルコアCPUのIntel Core 2 Duo P8700(2.53GHz)またはIntel Core 2 Duo P9600(2.66GHz)に強化された。これらのCPUであれば、Blu-ray Discドライブを利用した映画再生、デジタルカメラで撮影した高解像度画像のレタッチなど、ホームエンターテインメントではおなじみの高負荷作業をラクラクこなせるため、まず困ることはない。さらにHDD容量も、160GBから500GBまでの選択できるなど、NF/D70Nでは旧モデルと比べて実に多くの点が変更されている。
CPUとHDDの拡充はもちろんだが、普段の使い勝手に大きく影響する要素としてディスプレイサイズおよび解像度の変更も見逃せない。縦方向の解像度はわずかに縮小しているが、これはアスペクト比が従来の16:10から16:9へと変わっているため。表示領域自体の拡大で予想以上に作業がラクになったほか、新しく選択肢に加わったBlu-ray Discドライブと併せて、高精細コンテンツをフル画面で楽しむことが可能となっている。また、LEDバックライトの新採用によりバッテリ駆動時間が伸びたのも注目ポイントだ。
今回からはBluetooth機能およびFeliCaポートの有無をカスタマイズできるため、ユーザーニーズに応じてより幅広い選択が可能になった。PCカードスロットは非搭載だが、ExpressCardスロットがあるので機能面での心配は要らないはずだ。
さらに、テンキー部分を含むすべてのキーで約18.4mmのキーピッチを実現したことも、ユーザーにとっては大きな魅力だ。従来モデルのキーピッチは約18mmで、しかも他のキーと比べてテンキー部分だけが若干狭くなっていたため、数字入力時に隣のキーを一緒に押してしまったり、タッチタイピングの際にわずかな違和感を覚えたりすることもあった。しかしNF/D70Nではそんな心配が一切無用。まさにテンキー付きキーボード搭載の定番モデルにふさわしい、正統な進化といえるだろう。
そのほか、大画面テレビと手軽に接続できるHDMI出力端子、周辺機器と高速なデータ通信を実現するeSATAコネクタ、WindowsのログオンやWebサイトのID/パスワード認証が容易になる指紋センサーなどは標準機能としてNF/D70Nでも継承。キーボード上部に配置された「ワンタッチボタン」は利用頻度の高いソフトウェアを一発起動できるため、パソコン初心者からも好評だ。
また、無線LANに関しては非搭載、IEEE 802.11b/g/n、IEEE 802.11a/b/g/nの3種類から環境や用途に応じて選択が可能。アプリケーションに関しては「標準ソフトウェアセット」だけでなく、必要最小限のソフトウェアを搭載した「スリムソフトウェアセット」が選べるのもうれしいところ。