薄型軽量で長時間駆動ながら低価格を目指して開発された「Aspire Timeline」は、OSやCPUなどの違いによってAS3810T-H22X、AS3810T-PH22X、AS3410-S22X、AS3410-PS22Xの4製品を用意。CPUは上位モデル2製品でIntel Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、下位モデル2製品でIntel Celeron Dual Core SU2300(1.2GHz)を採用。Windows Vista Home Premiumモデルには2GB、Windows XP(Windows Vista Businessのダウングレード)モデルには1GBのメモリを搭載する。HDDは160GB、Webカメラは上位モデルが100万画素のHDカメラ、下位モデルが30万画素のHDカメラで、Bluetooth 2.1+EDR、ギガビット対応の有線LAN、5メディア対応カードリーダーも備えている。

エイサー製品の価格帯と他社製品。他社は液晶サイズが大きくなるほど高価になるが、エイサーはそれを抑え、他社製品1台でエイサー製品が「2台は買える」(瀬戸氏)

他社製品との比較。同じスペックでの比較が難しいとのことだが、他社に比べて大幅に安い価格を実現している

本体サイズはW322×D228×H23.4~28.9mmで、重量は1.6kg。バッテリ駆動時間は6セルバッテリ使用時で8時間。電源管理機能のAcerPower Smart利用時は9時間駆動を実現している。価格は上位モデルでも99,800円で、発売は上位2モデルが9月11日、下位2モデルが9月17日となっている。

Timeline

本体側面

キーボード

Webカメラ

当初は法人向けに限定し、UQのMVNO参加企業であるダイワボウ情報システムが販売を行う。まずはCaravanYU、e-TREND、ioPLAZA、NTT-X Storeの4つのECサイト経由で購入できる。UQのサービスエリアがまだ限定されていることから、個人向けには時期尚早との見方で、サービスエリアの拡大を見ながら個人向けへの展開も検討していく考えだ。

日本エイサーの代表取締役社長ボブ・セン氏は、特にTimelineについて、薄くて軽く、長時間駆動が可能なことに加え、リーズナブルな価格を実現した点を強調する。同社では、Aspire oneの成功などで個人向けには一定の評価を得ているが、法人向けはまだ弱いことから、今回の新製品を、特に中小企業向けに展開していくことで、シェア拡大を図っていきたい意向。

日本エイサーのマーケティングコミュニケーション課マネージャー瀬戸和信氏は、「安かろう悪かろうの神話を壊したい」として、低価格ながらスペックを充実させたTimelineメリットを訴求。いつでもインターネットにつながるだけでなく、ネットにつながっていない状態でも快適にオフィス製品が動作する実力を備えている点を強調する。そのうえで瀬戸氏は、「最低限顧客が求める機能と現実的な価格」を実現したTimelineによって、「モバイル市場をリードしていきたい」と意気込んでいる。