日本エイサーは、モバイルWiMAXモジュールを内蔵したノートPC「Aspire one」「Aspire Timeline」の新製品を9月11日から順次販売を開始すると発表した。まずは法人向けに販売を行い、その後個人向けへの展開も検討していく。

新製品の発表会に参加した(写真左から)UQコミュニケーションズ マーケティング戦略部長坂口肇氏、日本エイサー代表取締役社長ボブ・セン氏、インテル事業開発本部本部長・坂口正彦氏

新製品となるAspire oneやTimelineでは、インテルWiMAX/Wi-Fi Link 5150を内蔵し、IEEE802.11a/b/g/n無線LANとモバイルWiMAXの2種類の無線通信に対応。利用の際は、WiMAXをオンにしておけば自動でネットワークに接続される。ただし、無線LANとWiMAXは排他利用となり、どちらか一方を有効にすると、もう一方は無効になる。

搭載されているプロセッサーとWiMAXモジュール

モバイルWiMAXは、国内ではUQコミュニケーションズがサービスを展開。携帯電話などに比べて大容量の高速通信が特徴で、最大で下り13Mbps、上り3Mbpsを実現している。大容量・高速に加えて、モバイルWiMAXはエリア内に入ると自動で接続する無線LANのような使い勝手を実現しており、PCを起動するだけで自動的にインターネットに接続できる手軽さも大きな特徴だ。

今年度中には全国の政令指定都市とその周辺にエリアを拡大し、人口カバー率は55%に、2010年度末までには全国の主要都市に拡大してカバー率を76%に、2012年には90%以上のカバー率を目指しているが、UQのマーケティング戦略部長・坂口肇氏は、エリア展開が「計画より遅れ気味なのは否めない」としており、今後は計画を前倒ししてエリア拡大を進めていく意向を示している。

UQのネットワーク展開。前倒しでエリア拡大をするほか、屋内対策も強化していく

インテルの予測も加えると、WiMAX搭載PCは急速に拡大していく見込み

人気のNetbook「Aspire one」(型番AO531h-BK86X)は、10.1型WSVGA(1,024×600)のAcer CrystalBrite光沢液晶を搭載。チップセットにMobile Intel 945GSE Express Chipsetを採用し、CPUはIntel Atom N280(1.66GHz)、メモリは1GB、HDDは160GB。SD/MMC/MS/MS PRO/xDの各メディアに対応するカードリーダーや30万画素のWebカメラ、Bluetooth 2.1+EDR、10/100BASE-TXの有線LANを搭載する。本体サイズはW255×D183×H19~26.9mmで、重量は1.15kg。バッテリー駆動時間は6セルバッテリーで7.5時間。発売は9月11日で、価格は54,800円。

Aspire one

本体側面

マルチタッチに対応したタッチパッド

液晶上部にはWebカメラ

キーボード配列は標準的