普通の役も、過激なアクションもこなしたい
――『お姉チャンバラ』から乙黒さんを観ている側としては、次の『笑う警官』ではどんな凄い役なんだろうとか思ってしまうんですが 。
乙黒「『笑う警官』では普通の役ですよ!」
――乙黒さん自身は今後どんな活動をしていきたいと思っているんですか?
乙黒「本当に幅広くやっていきたいと思ってるんですが、どうしても『お姉チャンバラ』とイオンのCMの印象が強いみたいで」
――確かに、イオンのイメージも強いですよね。
乙黒「イオンぽい映画がやりたいですよね(笑)。でもふたつ同時進行で育てていきたいなと思っています。アクションを極めてアジアとかに通用するようなアクション女優になりたいし、イオンのCMイメージで普通の感じというか、ちょっと不思議ちゃんな感じですけど、そういう女の子の役もやってみたい。とにかく、やれることはなんでもやっていきたいです」
――少女フランケンを演じられた乙黒さんなら、やれない役はないような気がします。
乙黒「そうですね、やばい悪役にちょっと目覚めちゃいましたね。友達には『あれは素だ』って言われるんです。そんなことないってひとりで否定してるんですけど(笑)」
――でもこうしてお話していると、乙黒さんは映画のキャラとは全然違う方だと思うのですが。
乙黒「どうでしょうね。そこら辺はちょっとミステリアスにしといた方が(笑)」
――乙黒さんの出生(乙黒えりは日本、英国、タイのクォーター)、香港映画でデビュー、出演作品のチョイスの傾向。これらを見ていると、先ほど「アジア」という言葉も出ましたが、乙黒さんは海外向きの女優さんという印象があります。
乙黒「そうですね、機会があれば海外の監督さんや、お客様に観ていただいて、印象に残ってもらえたらいいなと思います」
――日本人でカンフーアクションができるというのは、絶対売りになると思うので、期待しています。
(C) 2009 PONYCANYON/Concept Films
撮影:石井健