創業明治28年の料亭で懐石をカジュアルに
青森ねぶた祭りに参加する日の昼、「祭りの前の腹ごしらえに」と森さんに案内していただいたのが弘前にある奥膳懐石「翠明荘」。創業は明治28年。「今の貨幣価値にして約51億円を投じて建築されています」とのことだった。
広い庭園を取り囲むようにして、個室や大広間が配置されており、各席からは季節の移ろいを感じさせてくれる庭園を眺めることができる。いただいたのは「おすすめランチ」(3,150円・サービス料別)。食前酒の梅酒から始まり、前菜は「ホタテのミミの豆板醤和え」、組肴として、ホタテのミミやキュウリの酢の物、サーモン黄味寿司、ナスの味噌焼きしゃこ湯葉巻きなどが。冷し椀は「とうもろこしすり流し」で、ネギトロやボタンエビのお造りが登場した後は焼き肴のブリと夏野菜、さらにさらに冷し煮物として「冬瓜寄せ」、替り鉢「エビ真丈」とくる。基本的に献立は日替わりだが、旬の食材がたっぷりと盛り込まれており、懐石をカジュアルに楽しめた。
観光客も参加OKな青森ねぶた祭り
こちらが青森ねぶた祭り用の衣装 |
さてお次は青森ねぶた祭り。今回は青森市内の貸衣装屋・甲州屋で衣装を借り、実際に参加してみることにした。左の写真が実際の衣装。衣装6点、豆絞り(手ぬぐい)、足袋、草履、金魚型の首から下げるお財布、着付け代を含めて6,540円也。花笠(かぶりもの)は別料金で5,000円ほど(料金はサイズ等で異なってきます)。
着替えが終わったら、青森県庁が出しているねぶたへ徒歩で向かうことになった。「青森ねぶたはそれぞれの場所にねぶたを配置し、時間になると花火の合図と共に祭りが始まります。もともと決められている長方形のコースを1周し終えるか、21時を過ぎると終了するようになっています」と森さん。また、今回私たちは特別な許可をもらって祭りに参加しているわけではなく、「きちんと専用の衣装さえ着ていれば、どこのねぶたでも観光客でも自由に参加することができます」とのこと。
写真左が青森県庁観光課の森庸宏さん、後列はB級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会事務局長の俵慎一さん。ちなみに、次回B-1グランプリは9月19日、20日に秋田・横手で開催される |
青森ねぶた祭りの様子 |
そんな風におだやかなに話していた森さんが、花火の音と完成と共に祭りが始まった瞬間、豹変した。「ラッセーラ、ラッセーラ、ラッセーラッセーラッセーラ」という掛け声と共に、片足2回ずつけんけん飛びをするように踊り出し、あまりのスパーク振りに私たちも驚いてしまった。しかしそんな私たちも気付けば踊りまくっている状態で、「恐るべし、祭りパワー」である。
今回は大間のマグロ、懐石料理と高級グルメを紹介したが、次回は黒石名物つゆ焼そばや、イチゴ煮、今回載せられなかった駅弁の数々を紹介していこう。青森カジュアルグルメに乞うご期待!