既存機能を活用して各種サービスに対応した「Googleサービスキー」

ここからL-06Aの特徴的な機能を紹介する。まずはGoogleサービスとの連携機能だ。

L-06Aは独自機能として、ディスプレイの下とダイアルキーの最下列に「g」マークのついた「Googleサービスキー」を搭載している。このキーを押すとGoogleが提供している検索機能やYoutube、写真(Picasa)、Googleマップ、Gmail、Googleニュース、乗換案内(Googleローカル)といったサービスが簡単に呼び出せるメニュー画面が表示される。

ディスプレイの下にあるキーも感圧式ボタンとなっている

ダイアルキーの下にも「g」マークのついたボタンが配置されている

なお、Googleサービスキーで前述したサービスを呼び出すと、Googleマップはiアプリで起動し、検索は検索ワードの入力後にウェブページが表示されるかたちになる。これ以外は、各サービスのモバイル版ウェブページを表示するのみとなっている。既存機能の組み合わせだが、一括したメニューとして提供しているので使いやすい。

Googleサービスキーを押すと表示されるメニュー画面

Googleマップ画面。L-06AはGPSに対応していない

モバイル版ウェブページのGoogleニュース

このほか、カメラで撮影した画像や動画を簡単にPicasaやYoutubeに投稿する機能も搭載している。この機能は、ほかの携帯電話と同じくメールで投稿するかたちとなるが、カメラや画像・動画閲覧機能のメニュー内に組み込まれているので、初心者でも簡単にアップロードできる。

モバイル向けYoutubeで「LG電子」を検索した画面

動画撮影直後に表示される画面で右ソフトキーを押せばYoutubeに投稿するプロセスに遷移する

一度保存した画像を表示してメニューからPicasaに投稿するところ

このGoogleサービスキーは、Googleの各サービスへのアクセスを容易にし、初心者でも使いやすくしたと機能と言えるだろう。今後、携帯電話向けのMIDP2.0に対応したGmailアプリケーションなどがiアプリに移植されるとより面白くなるのではないかと感じた。

上り最大5.7Mbpsに対応して動画のアップロードも快適に

Googleサービスキーのほか、上り最大5.7Mbpsのデータ通信が可能なHSUPAに対応している点もL-06Aの特徴だ。

NTTドコモでは6月からHSUPA方式に対応したサービスを提供している。すでにデータ通信端末「L-05A」を発売しているが、HSUPA方式に対応した音声端末はL-06Aがはじめてとなる。

HSUPAに対応したことで、大きなサイズの画像や動画も、より短時間で送信可能となるほか、USBケーブルでパソコンと接続すればモデムとしても利用できる。モデムとして利用する場合、パケット定額オプション「パケ・ホーダイ ダブル」に加入していれば月額上限13,650円の定額となるので安心して使える(別途「mopera U」などの契約も必要)。なおFTPを使用した実測では上り1~3Mbps程度だった。

通信環境をチェックした画面(左)とパソコンにUSBケーブルで接続してデータ通信を行っている様子。L-06Aは下りも最大7.2MbpsのHSDPA方式に対応しているためHSPAサービスに対応した「FOMAハイスピード」となる