使い勝手も代を重ねて着実に進歩
Eee PC 1008HAの液晶ディスプレイは10.1型ワイドで、解像度は1,024×600ドットだ。最近では1,366×768ドットの製品も登場してきているなか、従来通りの解像度という点では残念な印象も否めない。とはいえ、サイズ、解像度ともネットブックとしては標準的だ。パネル表面は光沢コートされており、映像向けと言えるだろう。
液晶フレームの中央下部にはステータスLEDが搭載されている。左からバッテリ、HDDアクセス、無線、CapsLockの順。また、キーボード面の左上には無線のオン・オフボタンとタッチパッドのオン・オフボタン、右上にはLED付きで電源ボタンが用意されている。これに加え、後部フレームにも電源と充電のステータスLEDが用意されており、液晶ディスプレイを閉じた状態でも確認ができる。
液晶フレームの中央下部、Eee PCのロゴ下に4つのステータスLEDが搭載されている。左からバッテリ、HDDアクセス、無線、CapsLock |
キーボード面の左上には無線、タッチパッドそれぞれのオン・オフボタンが搭載されている。無線オン・オフボタンは、Windows上のユーティリティと連動し、無線LAN、Bluetoothをオン・オフ可能 |
キーボード面は一見、標準的なレイアウトに見える。各キーは縁に段差が設けられており、間隔が詰まった印象を受けるものの、ネットブックなりに打ちやすさを追求している。上部のファンクションキーは、高さこそ詰まっているが、その上のフレームにはスロープが設けられており、打ちにくさはあまり感じられない。そのほか、やや詰まった形状となっているのは「\」キーと矢印キーの上・下だ。特に上下キーのデザインにはやや慣れるまで時間を要するのではないかと思う。おそらく左右キーの大きさを優先したものと思われるが、やはり一般的な凸型レイアウトの方が打ち間違いは少ない。左右のキーに指を当てた後、そのまま指を水平に滑らせると必ず下キーに触れるという従来の感覚がEee PC 1008HAでは通用しない。この1点を除けば、他の部分ではレイアウトも標準的でネットブックとしては比較的打ちやすい部類のキーボードであるように感じた。
キーボードは87キー仕様。各キーの縁には段差があり、薄さを求めつつ打ち間違いを防いでいるようだ。レイアウトは一般的なスリムキーボードに近く違和感なく利用できるが、矢印キーは普通サイズの左右キーに、高さが半分の上下キーという組み合わせ |
タッチパッドはパームレストとシームレスに繋がっており、領域には逆ディンプル加工が施されている。ネットブックとしては比較的領域が広いように感じる。操作に関しては、上下左右のスクロールに対応しているほか、マルチタッチによるピンチ操作にも対応している。タッチパッド下のクリックボタンは、左右一体のシーソー式だ。タッチパッドの大きさに合わせ、まずまずの長さを実現しているためシーソー式であってもEee PC 900の頃の使いづらさからは改善されている。