自転車産業振興協会の「自転車協会会員統計 速報2009年(1- 5月)」の資料によると、国内出荷台数は前年比を割っているのに対し、同金額でみると前年比を上回る数字が出ている。この現象を同協会は、「原材料の高騰、人件費の増加などが要因のひとつと考えられるいっぽうで、国内ユーザーの高級スポーツ車志向が高まっている」と説明している。
確かに、最近はウン十万円もするスポーツ車がよく売れており、自転車ブームも定着しつつあるという。週末ともなると、ツール・ド・フランスさながらに颯爽と走るロードバイクユーザーをよく見かける。こうしたスポーツ車人気を後押しするかのように、7月17日、東京・千駄ヶ谷に「サイクルスクエア 北参道」がオープンした(既報参照)。そこで、さっそくママチャリ記者とダイエット志向の女性編集者が同施設を訪ねて、昨今の"自転車熱"を体感してみることにした。
高級なロードバイクの試乗をはじめとした、さまざまな自転車の魅力に触れられる「サイクルスクエア北参道」のサービス内容は、次のとおり。
【サービス内容(一部紹介)】
- レンタルサイクル……ミニベロ4台、クロスバイク6台、ロードバイク2台の全12台からチョイス可能。コンシェルジュによる詳しいレクチャーやヘルメットなどの貸し出しもある
- サイクルコンシェルジュ……自転車についての質問やサイクリングスポットなどを教えてくれるアドバイザーが常駐するコンシェルジュカウンターを設置
- カフェ……美食アドバイザー・吉田真希子氏監修によるサイクリストのためのメニューを展開。低カロリーで疲労回復効果のある「サイクルうどん」「シトラスソイ」などが味わえる
- サイクルドック……自転車メンテナンス用のドックを用意。自分の愛車を持ち込んで、エアポンプ、注油などの工具類を無料で使用できる
- ボディケア……サイクリスト向けの特別メニュー「サイクルコース」を用意した総合リラクセーションサロン「Re・Ra・Ku 北参道 on SUNNY TABLE」を設置
上記のほか、店内にはツール・ド・フランスをはじめとした自転車競技などの模様を映す42インチ大型ディスプレイ3台や来店者が自由に使用できるパソコン、見るからにカッコいい高額なロードバイクなどが店内に配置され、平日のランチに訪れたユーザーたちは、注文したメニューが運ばれてくる間、いろいろと物色に夢中になっている様子だった。