今回のおもちゃショーでひと際目立っていたのが、子どもでも手軽にお菓子などを作ることができるクッキングトイ(調理玩具)。2007年度に主要メーカーから発売されたのは10アイテムだったのに対し、2008年度には37アイテムと大幅増。今回の会場でも各メーカーからこぞってユニークなクッキングトイが展示されていた。楽しいだけではなく、調理の基礎を学んだり、実際に作ったものを食べられるという利点は、不況という風潮ならではと言えるかも。
各社のクッキングトイ
バンダイの「餃子メーカー くるりんパオ!」(発売中・3,150円)。慣れないと形が崩れてしまう餃子を誰でも手軽にクッキング |
ホットケーキの素で簡単にたい焼きが作れるタカラトミーの「レンジでできるたい焼きメーカー 親子のたい焼きくん」(発売中・3,360円)。レビュー記事はこちら |
専用バケツで20人分の超巨大なプリンが作れちゃう! タカラトミーの「ギガプリンNEW」(9月発売予定・予価3,675円)。新しくなって甘さ控えめ |
タカラトミーの「チョコバナっちょ!」(9月発売予定・予価1,260円)。レンジで容器のチョコを溶かし、バナナを差して冷蔵庫で冷やせばチョコバナナのできあがり! |
今回のおもちゃショーは中堅メーカーのコナミが出展を行わなかったこともあり、例年以上にバンダイとタカラトミーの2強が目立っていた印象。バンダイのキャラクター玩具や、今年50周年を迎えたタカラトミーのプラレールなど、定番のコンテンツの安定感はさすがのひと言。もっとも先に述べたクッキングトイの伸張や、知育系の新商品、海外メーカーの商品など、つぎのムーブメントにつながる兆しも随所で感じることができた。今後1年間、どんなおもちゃが各メーカーから繰り出されるか、引き続き注目していきたいところだ。