新MacBook Proで気になる点があるとすれば、ユーザによる交換が不可になったバッテリを挙げる向きも多いはず。予備のバッテリを常時1~2個携帯するノートユーザは珍しくなく、MacBook Proユーザも例外ではない。ユニボディ化は基本的にウェルカムだとしても、肝心のバッテリが弱いとなると、あまり実用的とはいえないかも……というわけで、今回は耐久テストを実施してみた。
テストの条件は、ディスプレイの輝度が16段階中11(もっとも明るい状態から4段階下げ)、無線LAN/Bluetoothとも有効というもの。用途は文書作成で、Carbon Emacsとことえり 3は終始起動した状態、時折Safariで調べものをしたり、Quick Lookで静止画や動画を再生したり、と外出先で多いと思われるライトな使い方を心がけた。なお、USBデバイスなど外部機器は利用せず、ディスプレイがスリープ状態に入ったりディム表示されたりしないよう注意しつつ、原稿を書き続けたことを書き添えておく。
以下の表は、満充電時から1時間ごとにバッテリの残量と予想残り時間を記録したもの。公式情報の7時間という値は、ディスプレイの輝度を50%に設定したときのものだそうだが、それより明るい設定でも十分使えるという感触を得た。3時間を経過した時点で残量が50%以上ということは、USBデバイスなど周辺機器を利用しながらでも十分対応可能なパワーがあると解釈できる。
時間経過 | バッテリ残量(予想残り時間) |
---|---|
93%(7:29) | |
74%(5:09) | |
61%(4:46) | |
49%(2:49) | |
33%(2:14) | |
18%(1:07) | |
3%(0:11) |
一方、不安材料も残る。公式発表では、充電サイクルは最高1,000回、最長5年間使えるとうたわれているが……MacBook Pro 2.33GHzのバッテリが購入から1年以内にダメになることを2度経験した身としては、果たしてそこまで持つのか? という懸念が拭えないのだ。簡単には交換できないユニボディゆえに、長期ロードテストを行う必要がありそうだ。