階段を上って満開のアジサイを満喫

長谷寺に到着すると、筆者と同じようにアジサイを見ようとする人たちでいっぱいだった。入山券を購入し、中へと入っていく。入場門をくぐると、境内は今までの鎌倉の清楚な街並みと違い、グッと厳かな雰囲気に。先ほど足を運んだ鶴岡八幡宮とも雰囲気が違う。水と緑に包まれた境内を進み、目指すはアジサイの群生。しかし、"入山券"と名前が表すとおり、階段が待っているのだった……。

歩いて散策するのもそうだが、こうやって階段を上っていると、つくづくTG5Vの軽さがありがたい。いつも持ち歩いている財布や手帳の方がずっと重い。やや急な階段を上るため、手に持っていたTG5Vをバッグの外側のポケットに無造作に突っ込む。取り扱いに神経質にならなくても、チタン外装なのでキズを気にすることもないのがうれしい。階段を上るとテントがあり、来場者にウチワを配っていた。ウチワには24種類のアジサイの写真、裏面に長谷のアジサイスポットが描かれている。強い日差しこそないものの、ジワジワと蒸し暑く、階段を上って汗が噴き出ていたからこれはうれしいサービスだった。この奥、さらに登るとアジサイがあるらしい。

鎌倉の街並みが一望できる見晴台と、そこへ通じる散策路。その傾斜地に、約2500株のアジサイが群生する「アジサイの径(こみち)」がある。斜面いっぱいに咲く色とりどりのアジサイに圧倒される。アジサイに包まれながら散策できるその中へ入っていこうとしたが、そこは長蛇の列。撮影しながら階段を一歩一歩、ゆっくりと移動していく。途中途中でそれぞれアジサイを撮影しているから、なかなか列は動かない。

TG5Vはテレマクロ機能もあるので、花や昆虫など、ちっょとしたマクロ撮影を楽しめる。[静止画:400万画素相当 4:3]

赤、青、紫と、色とりどりのアジサイ。微妙な色の違いもちゃんと再現されている。[静止画:400万画素相当 4:3]

思う存分アジサイを堪能して斜面を降りると茶屋が建っていた。ずっと歩き続けていたので、見晴らしのいい展望デッキでしばし休憩をする。バッテリーも交換したいところだ。

朝からずっと撮影していたし、GPS機能も使っていたのに、バッテリーはあまり減っていなかった。本体付属のバッテリー「NP-FH50」で、連続撮影は約1時間40分(実撮影時間は約50分)が可能だという。結構たくさんいろいろなところを見てきたような気がするが、鎌倉散策を始めてから実はまだ2時間程度しかっていない。さらに、ずっと撮影していたといっても移動中など撮影しない時は頻繁に液晶モニターを閉じて電源はスリープにしていたので、それほどバッテリーは減ってはいなかったようだ。

バッテリーの持ちがいいのはうれしいが、万が一を考えてアクセサリーキットを持ってきていたので、バッテリーを交換してみた。一般的なコンパクトデジカメやMPEGムービーカメラと違い、TG5Vのバッテリーはビデオカメラと同じようなバッテリーパックを使う。だからこその大容量、長時間なのだろう。バッテリーがボディの大部分を占めるのだが、それでいて手のひらサイズにまとまっていると考えるとすごい事だ。

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このタイプのカメラにしては、安心の大容量バッテリーを採用。メモリースティック デュオのスロットも搭載されている。内蔵メモリーでは足りない場合や、データをコピーするときに便利だ

アクセサリーキット「ACC-TCH5」は、予備バッテリーと充電器、それとキャリングポーチがセットになっている。付属バッテリーはぜひとも用意しておきたい