そういうことであればウチのエンジニアにも取らせよう…という話にいきたいところだが、そう簡単に取得できる資格ではない。効果が絶大であるということは、それだけ困難な試験ということだ。オラクルは合格率や個別の人数は公開していないが、最上位レベルは相当困難をともなうと言われている。ORACLE MASTERには次の4つのレベルがある。
- ORACLE MASTER Platinum(OCM) DBA最上位エキスパート - 実技試験
- OORACLE MASTER Gold (OCP) DBA上級者 - 1試験
- OORACLE MASTER Silver (OCA) DBA中級者 - 1試験
- OORACLE MASTER Bronze DB基礎 - 2試験
SilverとBronzeクラスは、書籍で勉強してなんとか取得できるレベル。専門学校や大学、企業によっては教育の一環としてBronzeの取得に取り組むところも多い。だがGoldになると独学での取得はかなり厳しい。そしてPlatinumとなると、試験勉強にかかる費用や試験にかかる諸々の費用も含めて経営支援がなければ取得できないレベルになる。しかも階層を飛び越えて取得できるものではなく、Platinumを取得するには、Bronze、Silver、Goldのすべてを保持している必要がある。
Platinumの取得者を抱える企業は、当然ながらオラクルのパートナー企業が多い。しかし中小企業でも資格保持者を抱えているところがある。プロジェクトへの参画を狙う場合、Platinumは印籠のような力を発揮する。実際に試験を受けることになるエンジニアは、当然重要な職務をまかされている上級エンジニアであることが多く、案件を抱えながら資格獲得も求められる。しかし、エンジニアとしてのプライドもあり、奮起して取り組み獲得を実現する方が多いという。
ORACLE MASTER Platinumの資格保持者は困難な状況を切り抜けられる能力もある証であり、あの人がいれば安心!という保証にもなっているそうだ。プロジェクトではプログラミングだけができる人員ではなく、相手の業務を理解してアーキテクチャに起こせる能力が切実に要求されるが、これをこなせるレベルがPlatinumというわけだ。ちなみに、開発や設計の現場ではこのような話を聞く -- ブロンズは新入社員レベル、シルバーを持っているならちょっとは勉強してきたな、ゴールドを持っていればかなり使える、プラチナ保持者!? こいつがいればもう大丈夫!!